ホン・チャウがブレンダン・フレイザーに思いをぶつける 『ザ・ホエール』本編映像公開
全国公開中のダーレン・アロノフスキー監督作『ザ・ホエール』の本編映像が公開された。
A24が製作・配給を手がける本作は、映画『π(パイ)』でデビューしたアロノフスキー監督の『マザー!』以来5年ぶりの最新作。アロノフスキー監督が初めて舞台を観た日から構想を続けていたという劇作家サム・D・ハンターによる舞台劇の映画化企画が、10年余りの時を経て実現。『ハムナプトラ』シリーズのフレイザーを主演に迎え完成した。
公開された本編映像では、日に日に体調が悪化し呼吸器をつけるようになったチャーリーと看護師のリズの様子が映される。今までお互いに頼り合ってきた2人にしか分からない、簡単には割り切ることのできない様々な想いが入り混じる。目を潤ませ謝ることしかできないチャーリーに、リズは「やめて」と一蹴する。チャーリーの心音を聞き、看護師としての役目を終えると、たまらずリズは「ひどい人。また私をこんな目に」と声を震わせながら堰を切ったようにチャーリーへ思いをぶちまける。
家族を捨てる選択しかしなかった自身を悔やみ、さらに恋人アランを失ったことが引き金となり心と体を制御できなくなってしまったチャーリー。唯一の最愛の人だったアランと家族であることを認められず、最期の姿を見ることができなかったという辛い事実も明かされる。
フレイザーはアカデミー賞の受賞スピーチで「鯨が深い水の中でここまで泳げたのは、才能あふれるホン・チャウのおかげ」と、リズを演じたホン・チャウへ特別な感謝を伝えていたが、このシーンからもフレイザーとホン・チャウの役柄そのままに互いを高め合って撮影に挑んだ強い絆が伺える。
■公開情報
『ザ・ホエール』
TOHOシネマズ シャンテほかにて公開中
出演:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン
監督:ダーレン・アロノフスキー
原案・脚本:サム・D・ハンター
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
2022年/アメリカ/英語/117分/カラー/5.1ch/スタンダード/原題:The Whale/字幕翻訳:松浦美奈/PG12
©2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.