『アソーカ』はアクション満載の“宇宙チャンバラ”に? 予告編の注目ポイントを解説

『アソーカ』予告編の注目ポイントを解説

 次に出てくる緑色の肌の女性はヘラ・シンドゥーラと相棒ドロイドのチョッパー。演じるのはメアリー・エリザベス・ウィンステッド。『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のハントレス役が印象的です。

 その後に登場するいかにも悪役な女性のライトセーバーの使い手(演じるのは『パシフィック・リム:アップライジング』のヴィクトリア役イヴァンナ・サクノ)と白髭の男(『パニッシャー:ウォー・ゾーン』のパニッシャーや『マイティ・ソー』のヴォルスタッグのレイ・スティーヴンソン)は、『オビ=ワン・ケノービ』に登場したジェダイを狩る審問官のようなキャラでしょうか? いずれにせよこのドラマのために作られたヴィランですね。

 で、彼らの親玉が、「スローンが戻る」というセリフとともに後ろ姿が映る男です。よーく見ると肌が青い。スローン大提督というヴィランです。このキャラも、本格的な登場は『スター・ウォーズ 反乱者たち』。アソーカをして「帝国の後継者」として言わしめた存在です(『マンダロリアン』シーズン3でもその存在が示唆)。アニメ版ではマッツ・ミケルセンの兄ラース・ミケルセンが声を演じていましたが、このドラマ版でも彼が演じます。マッツ・ミケルセンは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にも出ていますから、兄弟そろって『スター・ウォーズ』俳優ですね。他にも『キャシアン・アンドー』にも登場したモン・モスマ、『マンダロリアン』に出てきたコルヴァスの治安判事モーガン・エルスベスの姿も見えます。

 ここまで書いて、なんとなくストーリーが見えてきましたね。つまり、銀河帝国を復興させようとするスローン大提督VSアソーカ・タノの戦いです。

 そして、ホログラムで出てくる人物は恐らくエズラ・ブリッジャー、『スター・ウォーズ 反乱者たち』の主人公であり、最終回でスローン大提督と戦い行方不明に。アソーカとサビーヌはエズラを探しに行くところで終わります。僕は当初、『アソーカ』は彼女がデビューした『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』をベースにした話になるかと思ったのですが、事実上の『スター・ウォーズ 反乱者たち』の続編だと思われます。気になるのは、回想シーンみたいな形でダース・ベイダーとの戦い、ないしヘイデン・クリステンセン演じるアナキン・スカイウォーカーとの共演はあるか? ということです。期待したい。というわけで『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』『スター・ウォーズ 反乱者たち』の知識があればもっと楽しめそうですが、それらを観ていなくてもとにかくカッコいい銀河の女剣士が活躍するアクションとして面白そう。

 この予告が解禁になったのは、ロンドンでの「スター・ウォーズ・セレブレーション ヨーロッパ 2023」というイベントでした。ここではデイジー・リドリー演じるレイが新たな『スター・ウォーズ』映画(『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の15年後が舞台)に出ることも発表。この『アソーカ』といい、『スター・ウォーズ』の銀河ではますます女性ヒーローが活躍しそうです。

■配信情報
『アソーカ』
ディズニープラスにて、8月独占配信
©︎2023 Lucasfilm Ltd.

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