『らんまん』に朝ドラ定番の“後の親友”登場? 若旦那となった万太郎の成長と不安

『らんまん』万太郎の成長と不安

「この世に同じ命らあ、ひとつもない。みんな自分の務めを持って生まれてくるがじゃき」

 万太郎(森優理斗)にそう教えてくれた、天狗こと坂本龍馬(ディーンフジオカ)の“務め”は日本を西洋に負けない国にすることだった。その務めを果たすために龍馬が己の心と命を燃やし尽くしてから間もなく、徳川の世は終わりを告げ、近代日本が幕を開ける。

 『らんまん』(NHK総合)第2週が幕を開け、時代は明治に。小林優仁が森優理斗からバトンを受け取り、名教館に通うことを許された9歳の万太郎を演じる。

 自分の人生を変えた天狗がまさかあの坂本龍馬で、もうこの世にはいないことを知る由もない万太郎。だが、彼の教えは万太郎の胸の中に根を張っていて、自身に与えられた酒蔵「峰屋」の当主という務めを成長した万太郎はしっかり果たしていた。

 その年の酒の出来を確認する初呑み切りの日、峰屋の人々に労いと励ましの言葉を送る万太郎は見違えるように立派だ。豊治(菅原大吉)をはじめとした分家の者たちはまだ万太郎を見下しているが、多くの蔵人たちは幼き当主に敬意を払っているように見える。

 一方で、「若旦那」と呼ばれて思わず顔を緩ませる、まだ子どもらしい一面も。また、公の場では当主としての振る舞いを見せながらも、自分の役目を終えたらさっさと植物を探しに裏山の神社に向かうところも以前と変わりない。地面に這いつくばり、「どーいておまんはねじれて咲いちゅうか」とネジバナに話しかける姿が5歳の頃の時とそっくりだ。

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