『ハマ蹴り』は土曜夜にぴったりのドラマ 藤ヶ谷太輔と京本大我の対照的な魅力にハマる

『ハマ蹴り』は土曜夜にぴったりのドラマ

 Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が主演を務めるドラマ『ハマる男に蹴りたい女』(テレビ朝日系)が、いよいよ3月18日に最終話を迎える。

 放送を前に、本作で主人公・設楽紘一を演じた藤ヶ谷、そして紘一とヒロイン・西島いつか(関水渚)を揺さぶる存在、香取俊役を演じたSixTONES 京本大我の活躍を振り返ってみたい。

 本作は、天沢アキによる同名コミック(講談社『Kiss』で連載中)の実写版で、元エリートサラリーマンの紘一が会社を辞め、離婚を経て、ひょんなことから女性ばかりが住む「銀星荘」の管理人になることから始まる。ひとつ屋根の下で繰り広げられるオトナのラブコメディ作品だ。

 本作で初めてラブコメに挑戦した藤ヶ谷。クランクアップ時のコメントでは、ちゃんと引っ張っていけるか不安だったと話し、撮影を通して「できなくても挑戦してみよう」という前向きな気持ちになったと語った。笑いあり、胸キュンあり、じれったさやもどかしさ、急接近……とラブコメならではの要素がふんだんに詰め込まれた作品で、藤ヶ谷は元エリート社員、31歳という紘一の経歴を崩すことなく、かといって堅くなりすぎず、芯のある演技を見せた。大人ならではのドキッとするシーンも少なくなかったが、紘一の少し低く太めの発声や緩むことのない目つきと、一貫して誠実さが感じられる表情やしぐさを崩さなかった印象だ。

 第9話の終盤、いつかにフラれる場面があるのだが、セリフもなく表情を緩めることもなかったものの、目の奥や佇まいからは、紘一の根は真面目で優しい性格や、いつかを思う気持ちが伝わってきた。大げさな表現をせずに心情を表していたが、そこには藤ヶ谷自身の持つ誠実さや包容力もエッセンスとして溶け込んでいるように感じた。

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