杉咲花、台本の“杉咲花”に「ドキっとしました」 自分を演じた不思議な撮影を振り返る
人気俳優の、翌日の撮影が突然休みになったら、彼らはいったい何をして過ごす? そんなパラレルワールドを、気鋭の脚本・演出家たちが描いて人気を博しているWOWOWの“撮休シリーズ”の第4弾となる『杉咲花の撮休』が放送開始となった。
2020年に『有村架純の撮休』から始まった本シリーズ。竹内涼真、神木隆之介と続いて杉咲花へとバトンタッチされ、全6話が放送される今作は、監督に、松居大悟、今泉力哉、三宅唱が、脚本には、前出の監督3人の兼務に加えて、小説家の燃え殻、向井康介、和田清人が集結した。
「台本のト書きに“杉咲花”と出てきたり、現場の機材に“杉咲花の撮休”とシールが貼ってあるのを客観的に目にすると、やはりなんだか不思議な感覚になりました」と笑う杉咲に話を聞いた。また、ここ数年で自分自身や作品との向き合い方について変化があったという杉咲が、現在の気持ちを素直に口にした。
仲のいい橋本愛と不思議な関係での共演
――毎回とても楽しみな企画です。杉咲さんがこの企画を最初に耳にしたときは、どんな感想を抱きましたか? これまでの出演者の方とはお仕事もされていますし、視聴者とは違う感じ方もあるかもしれませんが。
杉咲花(以下、杉咲):誰かの休日が作品になるというパーソナルなところから、パブリックイメージでしたり、それぞれの作家さんの持たれる世界観から物語が動き出すさまがとても面白いですし、あまり観たことのないテーマだなと感じていました。
――今回ご自身がオファーを受けていかがでしたか?
杉咲:とても嬉しかったです。これだけたくさんの制作陣の方が集まる作品はなかなかないですし、ご一緒したかった皆様との念願も叶って。贅沢な時間を過ごさせていただけて幸せでした。
――台本をめくって「杉咲花」と書かれているというのは、ほかの作品とは違った感覚になりそうです。
杉咲:なんだかドキっとしました。現場に行ったら、スタッフの方々が、『杉咲花の撮休』とタイトルの入った台本を持っていて、機材などにもシールが貼ってあったりするので、不思議な感覚でしたが、一生に一回の体験だなと嬉しく思いました。
――パラレルワールドで杉咲さんは杉咲さん役ですが、ほかの俳優さんはそうではありません。たとえば橋本愛さんはルームシェアを考えるほど仲のいい、河野緑という役者仲間として登場します。
杉咲:そうなんですよね。とても不思議で、おかしな気分になりました。愛ちゃんとはプライベートでも仲良くさせていただいているので、ご一緒できて本当に嬉しかったです。