伊藤沙莉主演の朝ドラ、タイトルは『虎に翼』 脚本は『チェリまほ』吉田恵里香

朝ドラ『虎に翼』、脚本は吉田恵里香

 伊藤沙莉が主演を務めるNHK連続テレビ小説第110作のタイトルが『虎に翼』に決定。脚本を吉田恵里香が手がけることが発表された。

 2024年度前期、NHK東京が製作を務める本作は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった一人の女性を描いたリーガルドラマ。

 タイトルの『虎に翼』とは、中国の法家・韓非子の言葉で、「鬼に金棒」と同じく「強い上にもさらに強さが加わる」という意味がある。五黄の寅年生まれで“トラママ”と呼ばれたという本作のヒロインのモデル、三淵嘉子にちなみ、主人公の名前は寅子(ともこ)で、あだ名は“トラコ”。法律という翼を得て力強く羽ばたいていく寅子が、その強大な力にとまどい、時には悩みながら、弱き人々のために自らの翼を正しく使えるよう、一歩ずつ成長していく姿がイメージされている。

 NHKよるドラ『恋せぬふたり』で向田邦子賞を受賞、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京)などを手がけてきた吉田恵里香が脚本を担当する。

尾崎裕和(制作統括)コメント

つい最近なのですが、初めて裁判の傍聴というものに行って、私はとても感動してしまいました。世の中には私たちの知らない無数の事件があり、その一件一件で弁護士が検事が裁判官が、懸命に職責を果たしている姿を見たからです。「法の目的は平和であり、その手段は闘争である」という言葉があります。ただ法律があるだけで平和は達成されることはなく、人々が必死で“闘う”ことでそれは実現する。脚本という書かれた物語を俳優が演じることで、初めて感動を与えられるテレビドラマとなんだかよく似ているような気がしました。
『虎に翼』の作者の吉田恵里香さんは、よるドラ『恋せぬふたり』を執筆いただいた、私が最も信頼する脚本家です。そして、主演の伊藤沙莉さんは『ももさんと7人のパパゲーノ』で主人公を演じていただき、ずっとこの人を見ていたいという気持ちにさせてくれた俳優です。そんな二人の戦友と再び一緒に“闘える”ことがとても心強く、嬉しい気持ちでいっぱいです。
たくさんの初めてに立ち向かい闘った三淵嘉子さんに恥じないドラマを、今ここで理想のために闘う勇気が持てるようなドラマを、半年間、精一杯お届けできればと思っています。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『虎に翼』
NHK総合にて、2024年春放送
作:吉田恵里香
制作統括:尾崎裕和
プロデューサー:石澤かおる
取材:清永聡
演出:梛川善郎、安藤大佑、橋本万葉ほか
写真提供=NHK

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