二宮和也主演でビートたけし初の恋愛小説『アナログ』映画化 初共演の波瑠がヒロインに
二宮和也主演でビートたけし初の書き下ろし恋愛小説『アナログ』が映画化されることが決定した。
全てがデジタル化されている世界だからこそ、当たり前の「誰かを大切にする」という気持ちを書きたくなったとして、ビートたけしが70歳にして初めて書き上げた同名小説を映画化する本作。好きだから、会いたい、いつの時代も変わらない“アナログ”な想いを描くラブストーリーだ。
携帯を持たない彼女との、連絡先を交換しない恋。手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆきと出会う。自分と似た価値観を持つみゆきに惹かれた悟は、意を決して連絡先を聞くが、なぜか彼女は携帯を持っていなかった。「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」。みゆきのその言葉をきっかけに、ふたりは毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。週に一度だけ。会える時間を大切にして、ゆっくりと関係を深めていく2人。やがて想いを募らせた悟は、彼女にプロポーズすることを決意する。しかしその当日、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなり……。
二宮が演じるのは、手作りや手書きにこだわるアナログ人間でありつつも、思いをこめた時間を相手に届けたいという信念を持つデザイナーの水島悟。二宮とは初共演となる波瑠がヒロインとして、今の時代には珍しく携帯電話を持っていない、謎めいた女性・みゆきを演じる。
監督を務めるのは、長編映画デビュー作『ホテルビーナス』(2004年)でモスクワ国際映画祭コンペティション・パースペクティブ最優秀作品賞を受賞し、テレビ東京開局55周年特別企画ドラマ『二つの祖国』(2019年)、映画『鳩の撃退法』(2021年)などを手がけてきたタカハタ秀太。二宮とビートたけしが主演を務めた2015年放送のTBS年末ドラマスペシャル『赤めだか』の演出も務めている。ビートたけしからの信頼も厚く、二宮とタッグを組むのは2度目となる。
脚本を担当するのは、『あゝ、荒野 前編・後編』 (2017年)、『宮本から君へ』(2019年)、『MOTHER マザー』(2020年)などの港岳彦。本作はすでにクランクアップを迎え、2023年秋に公開を予定している。
コメント
二宮和也
現場の撮影はクリエイティブな日々で、毎日現場に向かうのが楽しい日々でした。
目まぐるしく変化する世の中ですが、いつの時代も”誰かを大切にする気持ち”の本質はとてもシンプルで変わらないのだと改めて気付かされる作品です。
コロナ禍を経たからこそ感じることができる人と会うことの温かさと喜びを、ぜひ劇場で感じていただけると幸いです。
波瑠
脚本を読ませていただき、とても美しい物語に感動しました。今は会えなくても色々なことを共有できる世の中でとても便利なことですが、一緒にいることでこそ分かち合える喜びに鈍感になってしまったのかもと不安になります。
誰かと愛を育めることは奇跡そのものなのだと、この作品を通して実感しました。
是非、大切な人と観ていただけたら嬉しいです。
タカハタ秀太
『アナログ』が出版されてすぐ、これを二宮和也さんで映画にしたい!と切に思いました。
映画化をご承諾いただけたことは幸甚の至りです。
二宮さんと波瑠さん、初共演のふたりの撮影初日を見て、
まさに“悟とみゆき”を感じました。
原作本の帯に「愛するって、こういうことじゃないか?」とあります。
誰かを大切にする、とは何か……。
珠玉のラブストーリーを全ての世代にお届け出来ればと思います。
■公開情報
『アナログ』
2023年秋、全国ロードショー
出演:二宮和也、波瑠
監督:タカハタ秀太
原作:ビートたけし『アナログ』(集英社文庫刊行予定)
脚本:港岳彦
製作:「アナログ」製作委員会
配給:アスミック・エース=東宝
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