小野花梨、天性のリズム感の良さが武器に 『罠の戦争』の蛍原がとにかくカッコいい

『罠の戦争』小野花梨の言葉の重み

 そして、『罠の戦争』の蛍原。

「怒り方、間違えちゃだめ」
「ネギですら、分類の仕方で変わるんでしょ? 人間なんてもっとでしょ」

 彼女が放つ言葉は、どうしてこんなにもスーッと胸に染み渡るのだろう。小野が、蛍原の人生を背負って放っている言葉だからだろうか。パワハラを受けて、眠れない夜を過ごしてきたこと。どれだけ悔しくても、裏切られても、自分を信じて立ち上がってきたこと。たとえ、彼女がうれしそうに笑っていても、私たちはそんなバックグラウンドを感じてしまうのだ。

 『罠の戦争』の最終回では、蛍原の心からの笑顔が見たい。鷲津(草彅剛)とともに、権力者たちの闇を暴いてほしい。そんな希望を抱きながら、これからも本作を追い続けたいと思う。

■放送情報
『罠の戦争』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00〜放送
出演:草彅剛、井川遥、杉野遥亮、小野花梨、坂口涼太郎、白鳥晴都、小澤征悦、宮澤エマ、飯田基祐、本田博太郎、田口浩正、玉城裕規、高橋克典、片平なぎさ、岸部一徳ほか
脚本:後藤法子
演出:宝来忠昭
演出・プロデューサー:三宅喜重
プロデューサー:河西秀幸
音楽:菅野祐悟
主題歌:香取慎吾×SEVENTEEN「BETTING」(Warner Music Japan)
制作著作:カンテレ
©︎カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/wana/

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