『忍者に結婚は難しい』すれ違う純愛に絡むサスペンス要素　『silent』板垣李光人も登場

　忍者は存在を隠さなければならず、任務の遂行には自分を犠牲にすることだって必要だ。今回、2個目の爆弾をいち早く発見して大活躍を見せた雀（山本舞香）は、“忍”の存在によって救われていることに気付いていない豊松議員（村上新悟）を見てつまらなそうな表情を浮かべる。そして蛍もまた、それが“忍”なんだと諭していた。また、悟郎も第1話では任務のせいで、蛍と食事をするはずのレストランに約束の時間通りに行けないなど、悔しい思いをしていた。イラストレーターのますだみくによる漫画仕立てのエンディングを見ても、蛍や悟郎がこれまでにどれだけ“忍”であることでお互いの存在を最優先にできず涙を飲んできたかが伝わってくる。だからこそ、その悔しさや切なさを携えながら任務に向かう凛々しい姿に胸が熱くなるのだ。だがついに、蛍と悟郎は互いが「爆弾の存在に気付いていた」ことを知ってしまう。相手は一体何者なのか。すれ違う純愛に絡むサスペンス要素がほどよいスパイスとなる。

　そして毎週の楽しみとなっている“山田”の存在。第3話では『silent』（フジテレビ系）で主人公・紬（川口春奈）のキュートな弟・光役を演じた板垣李光人が登場した。かわいらしい表情で懸命にジェスチャーをしてみせ、爆弾を作った人の情報を伝える姿がなんとも魅力的だった。

　いよいよ次週は蛍と悟郎がお互いの正体に迫る可能性も出てきた。2人はまた仲の良い夫婦に戻ることができるのか、それとも......。気になる『忍者に結婚は難しい』を次週も見逃せない。

■放送情報
木曜劇場『忍者に結婚は難しい』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00～22:54放送
出演：菜々緒、鈴木伸之、勝地涼、山本舞香、吉谷彩子、藤原大祐、筧美和子、ともさかりえ、古田新太、市村正親ほか
原作：横関大『忍者に結婚は難しい』（講談社刊）
脚本：松田裕子
演出：土方政人、木下高男、小林義則、北坊信一
プロデュース：貸川聡子
編成企画：髙木由佳（フジテレビ）
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