黒木華主演映画『せかいのおきく』に佐藤浩市ら出演 第52回ロッテルダム国際映画祭出品も

『せかいのおきく』に眞木蔵人、佐藤浩市ら

 2023年4月28日公開の黒木華主演映画『せかいのおきく』の第2弾キャストが発表され、あわせてキャラクター写真と海外版ポスタービジュアルが公開された。

 監督を務めた阪本順治が自身のオリジナル脚本を映画化した本作。『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞、『小さいおうち』『母と暮せば』『浅田家!』で3度の日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した主演の黒木と寛一郎、池松壮亮が共演を果たす。

 新たに出演が発表されたのは、黒木演じる主人公・おきくが文字を教える寺の住職・孝順役の眞木蔵人、元勘定方ながら今は貧乏な長屋暮らしをしているおきくの父・源兵衛役の佐藤浩市、おきくと同じ長屋に住む元早桶屋の孫七役の石橋蓮司の3名。佐藤と寛一郎は、『一度も撃ってません』での親子初共演に続き、本作が2度目の共演となる。

 阪本監督の盟友が集結した本作について、眞木は「この作品で世界に誇れる江戸時代から日本独自のPermaculture(パーマカルチャー)をトピックにしている所も見所の一つだと思います。そして阪本監督がメガホンを握ることにより更に素晴らしい作品になった事を確信しています」、佐藤は「二極化が進んでいくであろう昨今の時代劇ですが、『せかいのおきく』は何方にも属さない新しい青春時代劇映画です」と、それぞれコメントを寄せた。

 あわせて公開されたキャラクター写真は、今よりもずっと貧しく不遇な時代にありながらも、たくましくひたむきに生きる6人の豊かな表情が切り取られている。

 また、本作が第52回ロッテルダム国際映画祭ビッグスクリーンコンペティション部門に出品されることも決定。ロッテルダム国際映画祭のプログラマーを務めるクリスティーナ・アシェンブレネロヴァは、本作が選出された理由について「武士時代の終わりを舞台に、環境および階級問題を背景に描かれたロマンス作品。『せかいのおきく』には、他の時代劇にはない全てがある。阪本順治監督は、汚物のユーモアと鋭い視点を完璧に取り入れることで、彼特有の大胆さを時代劇に反映し、観客に驚きと大きな喜びを与える」とコメントしている。

 あわせて公開された海外版ビジュアルは、サントリーウーロン茶中国シリーズ、ユナイテッドアローズ、とらやなどの広告制作およびアートディレクションや、映画『誰も知らない』『海よりもまだ深く』などの宣伝美術を手がけた葛西薫によるもの。おきく(黒木華)、中次(寛一郎)、矢亮(池松壮亮)の3人が、厠の軒先で雨宿りをする印象的なシーンが切り取られたデザインになっている。

コメント

眞木蔵人

江戸時代の庶民の心の拠り所であるお寺の住職役、孝順をやらせていただきました。
現在では想像もできないくらいの理不尽な事だらけの時代に少しでも安心、温もり、生きている事の喜び、笑顔を与えられる、少しお茶目な住職を意識し演じました。
この作品で世界に誇れる江戸時代から日本独自のPermaculture(パーマカルチャー)をトピックにしている所も見所の一つだと思います。
そして阪本監督がメガホンを握ることにより更に素晴らしい作品になった事を確信しています。

佐藤浩市

昔ながらの丁寧な造りの時代劇、何人も観やすい今風な造りの時代劇。
二極化が進んでいくであろう昨今の時代劇ですが、『せかいのおきく』は何方にも属さない新しい青春時代劇映画です。
この青春汚穢時代劇を是非楽しんでください!

■公開情報
『せかいのおきく』
2023年4月28日(金)全国公開
脚本・監督:阪本順治
出演:黒木華、寛一郎、池松壮亮、眞木蔵人、佐藤浩市、石橋蓮司
配給:東京テアトル、U-NEXT、リトルモア
©︎2023 FANTASIA
公式サイト:sekainookiku.jp
公式Twitter:@okiku_movie

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