奥野瑛太が“死体の人”演じる主演映画、2023年3月公開決定 唐田えりかがヒロイン役に
奥野瑛太が主演を務める映画『死体の人』が2023年3月17日より渋谷シネクイントほかにて全国順次公開されることが決定。あわせてティザービジュアルとメインスチールが公開された。
次代を担う才能の発掘と育成を目的として2016年にスタートした、“まだ存在しない映画の予告編”で審査するユニークな映像コンテスト「未完成映画予告編大賞MI-CAN」。本作は、その派生プロジェクトとして、日本を代表する映画会社のプロデューサーが過去の入選作を審査した敗者復活戦「MI-CAN3.5復活祭」から誕生した。
演じることにかける想いは人一倍強いものの、死体役ばかりの売れない役者の不器用な生き方を通して理想と現実の折り合いをつけることの難しさ、そして生きることと死ぬことという普遍的なテーマを、『スクラップ スクラッパー』などを手がけてきた草苅勲監督自身の俳優経験を活かして描いた人間ドラマだ。
主人公の死体の人・吉田広志役で奥野が主演を務め、死体の人が運命の出会いを果たすヒロイン・加奈役を唐田えりかが担当する。
公開されたティザービジュアルは、湖でボートに乗ったデート中のカップルに忍び寄る、溺死した“死体の人”を収めたコミカルな1枚に。そしてメインスチールは、頭に草刈り機を刺したまま、カメラが回るタイミングをじっと待つ“死体の人”を収めた1枚となっている。
コメント
奥野瑛太(“死体の人”吉田広志役)
『俳優ってなんなんだろう』
僕自身何度も立ち返ってはぼんやりと考えます。
決して明確な答えを出すわけでもなく、漠然と「これはきっと楽しいはず」と自らに言い聞かせながら。
死ぬ事に似ているような気がしたり、それが生きる事に繋がっているような気がしたり。
その瞬間瞬間を生きる為に必死に死のうと全細胞を総動員させます。まるで死体の人のように。
この作品に出会って、たくさん反省しました。
もっとユーモアと愛情の眼差しを養うべきだったと、俳優としても人間としても。
草苅監督の不屈の温かい眼差しに、完敗でした。
たぶん、監督が僕の役を演じた方が100倍面白いし素敵です 笑
この作品を観て俳優業をやってみたいと思った稀有な人が現れたら、ちょっと嬉しいです。
唐田えりか(加奈役)
死体の人のオーディションを受けたのは、昨年の夏で、撮影は秋頃でした。
オーディションからの日々はあっという間でしたが、とても濃い時間でした。
主演の奥野さんのお芝居に圧倒されながら、
必死に、もがいて、全力で挑んだ現場です。
クスッと笑えて、泣けて、あたたかい、草苅監督の映画。
是非楽しみにしていてください。
草苅勲(本作監督)
がむしゃらに夢を追い続け、自分を信じて目の前の事に向かって過ごした日々。
いつの間にか月日は流れ、立ち止まって見てみたら、周りの人との差に気づき、何者にもなっていない自分がそこにいた。
人生は思い通りにはいかない。
それでも、勇気を持って次の一歩を踏み出す瞬間がある。その瞬間を描きたくて、この物語を書き出しました。
なぜだかとても温かくて笑えるものにできあがってしまいました。
真面目に生きるからこそ面白い。
そんな死体の人の生き様を、ぜひ観てやって下さい。
■公開情報
『死体の人』
2023年3月17日(金)渋谷シネクイントほか全国順次公開
出演:奥野瑛太、唐田えりかほか
監督:草苅勲
脚本:草苅勲、渋谷悠
配給:ラビットハウス
©︎2022オフィスクレッシェンド
公式サイト:shitainohito.com