ビル・ナイがGG賞主演男優賞ノミネート　『生きる LIVING』特報映像＆予告編公開

　2023年3月31日に公開される映画『生きる LIVING』の特報映像と予告編が公開された。

　本作は、1952年に公開された黒澤明監督作『生きる』を第二次世界大戦後のイギリスを舞台にリメイクしたもの。『日の名残り』『わたしを離さないで』などで知られるノーベル賞作家カズオ・イシグロが脚本を手がけ、2011年に『Beauty（原題）』でカンヌ国際映画祭クィア・パルムを受賞したオリヴァー・ハーマナスが監督を務めた。主演は、『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどに出演しているイギリスの俳優ビル・ナイ。ナイは本作で第80回ゴールデングローブ賞主演男優賞（ドラマ部門）にノミネートされている。

　本作の舞台は、1953年、第二次世界大戦後いまだ復興途上のロンドン。公務員のウィリアムズ（ビル・ナイ）は、役所の市民課に勤め、部下に煙たがられながら事務処理に追われる毎日を過ごしていた。家では孤独を感じ、自分の人生を空虚で無意味なものだと感じていたある日、医者から癌であることを宣告され、余命半年であることを知る。病魔に蝕まれる中、かつて自分の下で働いていたマーガレット（エイミー・ルー・ウッド）に再会する。社会で自分の力を試そうとバイタリティに溢れる彼女に惹かれ、ささやかな時間を過ごすうちに、新しい一歩を踏み出すことを決意する。その一歩は、やがて無関心だったまわりの人々をも変えることになる。

　公開された特報と予告編では、残された日々を宣告されたことにより、それまでの自分の人生を振り返り、「生きることなく、人生を終えたくない」と静かに、しかし心の中は懸命に、熱く生きることを選んだウィリアムズの姿が描かれている。黒澤明監督作『生きる』での名シーンを彷彿とさせる、誰もいない公園での“ブランコ”シーンも収められている。

■公開情報
『生きる LIVING』
2023年3月31日（金）公開
出演：ビル・ナイ、エイミー・ルー・ウッド、アレックス・シャープ、トム・バーク
原作：黒澤明監督作品『生きる』
監督：オリヴァー・ハーマナス
脚本：カズオ・イシグロ
音楽：エミリー・レヴィネイズ・ファルーシュ
製作：Number 9 F
配給：東宝
©Number 9 Films Living Limited
公式サイト：ikiru-living-movie.jp