『舞いあがれ!』大河内教官の好感度爆上がり!? 吉川晃司が『あさイチ』で語った愛情

『舞いあがれ!』大河内教官の好感度爆上がり

 連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)の第10週となる「別れと初恋」が放送された。同じパイロットという夢を志し、出会った仲間たち。しかし厳しい訓練の過程には別れもあった。舞(福原遥)、柏木(目黒蓮)と同じチームでがんばってきた水島(佐野弘樹)が航空学校を去ることになってしまう。一方で、この週は舞と柏木の初恋という心暖まる出来事も描かれた。全く異なる2つのテーマが絡み合うように物語は進むのだった。

 視聴者のだれもが同期6人組の全員合格を願っていただろう。だが同時に複数のことをこなせない水島は、多くの人命を預かるパイロットに不向きと判断されてしまった。

 この重大な決断を下したのが、舞たちのチームの教官を務める大河内(吉川晃司)だ。登場当初からその厳しさは生徒間でも度々語られており、学生を容赦なくフェイルにするという噂の教官でもあった。再試験の前に、舞は水島の良さを分かってもらおうと大河内の元を訪れるものの、「審査に私情は不要だ」ときっぱり告げられてしまう。これは大河内がどれだけ厳格な審査をする教官なのかを物語る一つのエピソードとなった。時として厳しさは反発を招く要因にもなる。この一件以来、舞もまた大河内に対して「負けたくない」「見返したい」という思いを抱くように。こうした気持ちをバネに伸びていく生徒が一定数いるのも事実だが、舞の場合は学校に来た目的を完全に見失うことになってしまう。そして大河内はそれすら見抜いていた。熱を出した舞にアイスクリームの差し入れをし、「今、つらいんです。何のために訓練しているのか分かりません」と涙を流す舞に「なぜパイロットをめざしたんだ。それを思い出せ」と大切なヒントを与えた。普段は厳しい大河内は、迷える生徒に対しては必要な導きをしてくれる人物でもあるのだ。

 そんな大河内を演じる吉川晃司が、12月9日の『あさイチ』(NHK総合)のプレミアムトークに出演した。吉川はドラマ出演のイメージとは異なる柔和な表情を見せ、舞や柏木の大河内に対する反応についても「学生たちの立場に立つとわかりますね。自分も若いときには『畜生、いじめやがって』と思っていた」と理解を示す。こうした言葉からも、舞たちの今の感情がやがて大きな糧になることを吉川自身がしっかりと感じ取りながら演じていることが伝わってくる。この時の吉川の表情からは、大河内が実は指導者としてのポリシーだけでなく生徒たちへの熱い愛情を内に秘めているのだということが感じられた。

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