川原和久演じる“イタミン”、『相棒 season21』でも絶好調! 事件よりも気になる恋の行方

“イタミン”が『相棒』新シーズンでも絶好調

 12月7日の放送の『相棒 season21』(テレビ朝日系)第8話のタイトルは「コイノイタミ」。誰の「恋の痛み」かというと、いつも仏頂面で、嫌味を言ってしまう伊丹(川原和久)だ。なんと彼は夫も子供もいる女性に恋をしてしまったのだ。そう、第8話は「恋の伊丹」の話である。

 『season21』の伊丹は大活躍だ。まず、サルウィンから帰国した亀山(寺脇康文)が再び右京(水谷豊)の相棒として特命係への復帰に尽力したのが伊丹だ。久しぶりに姿を現した亀山にはさっそく憎まれ口を叩いていたが、裏では亀山が警視庁に戻れるよう、甲斐峯秋(石坂浩二)に土下座をしていたのだった。

 その後も、殺人容疑をかけられた亀山のために右京と即席タッグを組んで事件を解決したり、特命係が調査を始めた、20年前の連続通り魔事件の情報を提供したりと、伊丹は大事な場面でたびたび登場。伊丹の存在は、そこにコメディ的な要素をプラスするだけではなく、年々、ストーリー上もなくてはならないものになっている。冷静な性格でありながら、解決できなかった過去の事件に対して悔しさをにじませるなど警察官としての仕事に誇りを持ち、情熱を垣間見せるところも、伊丹の魅力的な側面のひとつだ。

 また、最近の伊丹は亀山を見つけると、昔のように「特命係の亀山〜!」ではなく、「特命係嘱託の亀山!」などと呼んでいる。亀山は正式には嘱託職員という扱いなのでこの呼び方は正しく、伊丹は、誰よりも早く亀山が置かれている状況を把握し、それに順応しているということになる。もしや、これをネタにしてやろう……と考えた瞬間があったのだろうか。言い方はぶっきらぼうだが、亀山とのやりとりをおもしろがっている節のある伊丹。そのニヤリ顔さえどこか愛らしく感じられてくる。これがまさにツンデレの“イタミン”の姿である。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる