『天気の子』『ハイキュー!!』の醍醐虎汰朗、『舞いあがれ!』でまた“見つかる”!

醍醐虎汰朗、『舞いあがれ!』でまた見つかる

 『舞いあがれ!』(NHK総合)は、いよいよ「航空学校編」がスタートした。

 岩倉舞(福原遥)が入学した学校の同期は、キャラの濃い連中ばかり。おしゃれやメイクが好きで勉強も人一倍頑張る矢野倫子(山崎紘菜)、役場に勤めていて妻子もいたが、夢だったパイロットを目指して航空学校に入学してきた中澤真一(濱正悟)、有名スーパー「水島ストア」社長の息子でお調子者の水島祐樹(佐野弘樹)、さらには、航空一家で育ったエリートで、最終の面接会場にて舞に「頭の中お花畑か」と一刀両断した柏木弘明(目黒蓮)など、多種多様なメンバーが集まった。

 そんな中、今にも消え入るような声で自己紹介をしたのが吉田大誠(醍醐虎汰朗)だ。ひかえめな性格なようだが、冷静に物事を見ている吉田。たとえば、授業中、飛行機の進路について柏木と倫子の意見が割れたときも「柏木さんはあくまでも最短経路を選択して、少しでも早く到達することこそ優秀なパイロットである。で、矢野さんはたとえ遠回りしてでも、安心安全な飛行を第一にすべき。形は違っても、2人とも高い志を持ってパイロットを目指しているんだよね」と分析した。意見を否定するのではなく、それぞれの良いところをすくい、肯定してみせたのだ。

 このシーンは、今後、吉田を語る上で非常に重要なシーンになると思う。成績優秀で優しさのかたまりのような彼が、これから“パイロット”という仕事とどう向き合っていくのか非常に楽しみである。そんな吉田を演じる醍醐虎汰朗は現在22歳の俳優。若手ながら数多くの作品に出演している。

 映画、ドラマ、舞台などを観る際、出演者の演技や物語自体を堪能するのはもちろんだが、魅力的な俳優との出会いも楽しい。彼を応援している人の中でも、どこかのタイミングで、“醍醐虎汰朗を見つけた!”と感じた瞬間があったことだろう。

 たとえば舞台。テレビアニメ化もされた大ヒットロードレース漫画『弱虫ペダル』(秋田書店)にて、醍醐は主演の小野田坂道役を、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた伝説のバレーボール漫画を、ハイパープロジェクション演劇として昇華させた『ハイキュー!!』でも主演の日向翔陽役を演じてきた。また、橋本環奈と上白石萌音がWキャストで主演を務めた『千と千尋の神隠し』(2022年公演)では、謎の美少年・ハクを熱演(三浦宏規とWキャスト)。演劇界に強烈なインパクトを残し続けている。

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 映像の世界でも醍醐の活躍は止まらない。ドラマでは、『未来世紀SHIBUYA』(2021年/Hulu)で主演のカケルを、『バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜』(2021年/テレビ東京系 ※のちに映画化)では本人役を、映画でも『野球部に花束を』(2022年)で主演の黒田鉄平、現在公開中の『カラダ探し』では、主要キャストの一人である浦西翔太を演じた。

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