『アキバ冥途戦争』“とんとことん”メンバーの魅力が炸裂 カオスな誕生日回を振り返る

『アキバ冥途戦争』カオスな誕生日回

 かわいらしいメイドたちがVシネマで繰り広げられているような“抗争”やら“拷問”やらを行う前衛的なアニメ『アキバ冥途戦争』。『進撃の巨人』や『ブラックラグーン-BLACK LAGOON-』くらい毎話毎話必ず誰かが血を流す、そんな血生臭い作品ではあるが、第5話では珍しくハートウォーミングな物語が展開された。

TVアニメ「アキバ冥途戦争」予告/第5話『赤に沈む!三十六歳生誕祭!』

 冒頭、数日後に36歳の誕生日を迎える嵐子のために、メイドカフェ「とんとことん」でバースデーイベントを実施しようと検討する。しっかり盛り上げたいなごみは、他のメンバーにケーキを用意することを提案。しかし、店長は「嵐子を祝うのなんて誰が来るんだよ」と嘲笑い、ゆめちは「どうでもいいけど、私のご主人さまには迷惑かけないでよね」「モブメイドの誕生会なら隅っこでおとなしくやってなさいな」と突き放し、「そんなのないよ」となごみは落胆する。

 この時、なごみを嘲笑する4人の様子はクセになる。メンバーになったばかりのゾーヤも嫌味な表情を浮かべており、良くも悪くも店に馴染んできたように感じた。また、店長は「でげす」「やんす」といかにも“嫌味な三下”のような語尾になっており、憎たらしさが倍増。ある意味、とんとことんの魅力がいっぱいに詰まったシーンと言える。

 他のメンバーから協力を得られなったなごみは嵐子と一緒にバースデーイベントを盛り上げるため、系列店「メイドシープ」にお願いしてチラシを配らせてもらうことに。看板メイド・薫子は最初は感じ良く接していたものの、嵐子が36歳でメイドを続けていることを馬鹿にして、2人は店を出る。ただ、例のごとく、店を出た2人を追ってメイドシープのメイドたちに襲われ、抗争に発展。圧倒的な戦闘力を誇る嵐子だったが、なごみを人質に取られてしまい拉致される。そして、メイドシープの地下にある酒蔵にありそうな大きな樽の中に閉じ込められ、そこにトマトジュースを注がれ溺死されそうになる。

 なごみと嵐子が囚われることなどつゆ知らず、とんとことんのメンバーは実は嵐子のために誕生日ケーキを買って2人の帰りを待っていた。一向に帰らないことを心配したメンバー。しかし、御徒町からメイドシープに拉致されたことを知ってカチコミへ。ゆめち、ゾーヤ、しぃぽん(黒沢ともよ)の3人と対峙するのは、10数人もいるメイドたち。数的不利であり、かなりのどアウェイながらも、大きな傷を負うことなく壊滅させる。第3話で嵐子とステゴロでほぼほぼ互角にやり合ったゾーヤの強さはわかっていたが、ゆめちとしぃぽんも実はかなりのやり手であることが伺えるシーンだった。

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