誰も控室に戻らない? 『アムステルダム』独特の撮影現場をラミ・マレックらが明かす

『アムステルダム』

 10月28日に公開されるデヴィッド・O・ラッセル監督最新作『アムステルダム』に出演しているラミ・マレックらのコメントが到着した。

 『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』のラッセル監督7年ぶりの新作映画となる本作。舞台は1930年代。オランダのアムステルダムで出会った看護師のヴァレリー(マーゴット・ロビー)、医師のバート(クリスチャン・ベール)、弁護士のハロルド(ジョン・デヴィッド・ワシントン)の3人は、ある殺人事件の濡れ衣を着せられ容疑者に。何があっても守り合うと誓っていた3人の親友は事件に巻き込まれていく中で、やがて“世界の歴史上、最も衝撃的な陰謀”の中心にいることに気が付いてしまう。

 『ボヘミアン・ラプソディ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したマレックは、スターたちが集結した撮影現場の様子について「自分の撮影がない時でもみんな撮影現場にいたんだ。これほど豪華な俳優たちの演技を間近でずっと見たかったんだよ」と明かしている。

 アカデミー賞の常連で、度々その役作りが話題となるクリスチャン・ベールを主演に迎えるほか、俳優歴50年以上の大ベテランとなるロバート・デ・ニーロらが揃った本作の撮影現場。本来撮影の現場は、自分の出番がないキャストは控室で待機しているのが基本だが、マレックをはじめマーゴット・ロビーやゾーイ・サルダナら本作に集結したキャスト陣は、大先輩である二人の演技を見て少しでも学びたいゆえに、控室に戻ることはなく常に撮影現場で演技を見ていたそう。

 マレックは「この作品のキャストたちは、この世界のトップ中のトップ。キャストはまさにオーケストラで、みんなが自分の楽器を弾いていたようだったよ。それも、とても上手 に。それに、この現場では自分のシーンの撮影がない時も、誰も自分のトレーラーに引きこもらなかったんだ。今、撮影されているものをみんな見たいからだよ」と明かす。

 ベール演じるバートと親友のヴァレリーを演じたロビーは「本作の撮影を通して彼の演技を見ることで、多くのことを学ぼうと思っていた」と胸の内を語った。また、バートとともにある遺体の解剖に臨む看護師のイルマを演じたサルダナ も、「クリスチャンと共演したのは今回が2度目だけど、私が過去に会っているのは、彼自身ではなく彼が命を吹き込んだキャラクターのほう。その演技には毎回インスピレーションを受けるし、エキサイティングなこと。尊敬せずにはいられないの」とベールとの共演は学びが多いことを告白。

 そしてそれは若い役者のみならず、本作で諜報員のポールを演じているマイク・マイヤーズも同様で、「このキャストを見てみてよ。これらの人たちの優れた演技をその場で見ることができたんだ。見惚れてしまって自分が喋る番だということを忘れてしまったりしたよ」と語る。約50日間に及ぶ撮影期間の間、ベールの役への入り方、デ・ニーロの立ち振る舞いを見ることで、役者としてのさらなる成長を心してことが窺い知れる。

映画『アムステルダム』クリップ【あっちでもこっちでもトラブル編】10月28日(金)劇場公開

 あわせて、そんなマレックやロビー、ベールらが共演するシーンの本編映像も公開された。

アムステルダム

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■公開情報
『アムステルダム』
10月28日(金)全国公開
出演:クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン、ラミ・マレック、ロバート・デ・ニーロ
監督・脚本:デヴィッド・O・ラッセル
製作:アーノン・ミルチャン、クリスチャン・ベールほか
撮影監督:エマニュエル・ルベツキ
編集:ジェイ・キャシディ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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