『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』本編映像公開 磯貝初奈ら著名人のコメントも
10月14日公開のロザムンド・パイク主演映画『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』の本編映像が公開され、あわせて著名人コメントが届いた。
1903年にノーベル物理学賞、1911年に同科学賞を受賞し、現在に至るまで同賞を2度受賞したことのある唯一の女性であるキュリー夫人。人類史上初の快挙を成し遂げた彼女が夫と共に発見した放射性元素は、科学の常識を覆し、癌治療に活用され多くの人々の命を救った。その一方で、核兵器として戦争の道具で使われ、人類に様々な面で大きな影響を与えたことはあまり知られていない。本作では、そんな彼女の輝かしい業績とは裏腹に、愛する夫との出会いと別れから、女性や移民である事で差別を受けてきたキュリー夫人の、知られざる人生の“光と影”に焦点を当てた。
公開された本編映像は、主人公のマリ・スクウォドフスカ(ロザムンド・パイク)がダンスショーで、将来的に夫となるピエール・キュリーに対し、「所在なさそうに見えたから」と声をかけるシーンから始まる。自分の名前を憶えていたピエールに対し、マリは「なぜ私の名を?」と不思議に思う。美しい“炎のダンス”の演技を二人で見ながら、ピエールは名前を知っている理由を学者らしく理路整然と語り始める。
YouTuberのゆきりぬ本作について「現代社会でキャリアや結婚、出産に悩める女性たちにとって非常に勇気を与えてくれると思う」と語り、フリーアナウンサーの磯貝初奈は「偉大な研究の影の部分には胸が詰まりましたが、光を享受している以上、影を直視することも不可欠だと改めて実感しました」とコメントを寄せた。そのほか、コラムニストの山崎まどか、映画・音楽パーソナリティの奥浜レイラからもコメントが届いた。
コメント
磯貝初奈(フリーアナウンサー)
キュリー夫人の才能を真っ直ぐに尊敬し、その包容力で全てを受け入れていた夫ピエールの温かさが眩しいです。
偉大な研究の影の部分には胸が詰まりましたが、光を享受している以上、影を直視することも不可欠だと改めて実感しました。
奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)
ロザムンド・パイクは近年、演じるべき役柄を意識的に選び世に問う。ないことにされがちな女性の才能、汚れたものとして秘されがちな野心や欲望を肯定し「こうであってほしい」と望まれる画一的な女性像を壊す。演じることで社会を前進させる逞しさ。今作も目が離せなかった。
山崎まどか(コラムニスト)
偉人伝に登場する「キュリー夫人」像を解体するような、ベル・エポックのパリに生きる女性としてのマリー・キュリーの物語が新鮮! 彼女の信念は闇を照らす光になり、自分や他人を傷つける災いにもなる。ロザムンド・パイクはそんな情熱的で厄介な女を演じさせると、これ以上ないほど輝く。
ゆきりぬ(YouTuber)
同じ理系の女性として、この作品に出会えてよかった。
キュリー夫人の男性社会に生きる女性として葛藤する姿がリアルで印象的だった。
現代社会でキャリアや結婚、出産に悩める女性たちにとって非常に勇気を与えてくれると思う。
■公開情報
『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』
10月14日(金)公開
監督:マルジャン・サトラピ
脚本:ジャック・ソーン
製作:ティム・ビーヴァン
出演:ロザムンド・パイク、サム・ライリー、アナイリン・バーナード、アニャ・テイラー=ジョイ
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
2019年/イギリス/英語/110分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:Radioactive/字幕翻訳:櫻田美樹/G
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公式サイト:https://movie.kinocinema.jp/works/radioactive