ロザムンド・パイク主演映画『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』10月14日公開決定

『キュリー夫人』10月公開へ

 ロザムンド・パイク主演映画『Radioactive(原題)』が、『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』の邦題で10月14日に日本公開されることが決定した。

 1903年にノーベル物理学賞、1911年に同科学賞を受賞し、現在に至るまで同賞を2度受賞したことのある唯一の女性であるキュリー夫人。人類史上初の快挙を成し遂げた彼女が夫と共に発見した放射性元素は、科学の常識を覆し、癌治療に活用され多くの人々の命を救った。その一方で、核兵器として戦争の道具で使われ、人類に様々な面で大きな影響を与えたことはあまり知られていない。本作では、そんな彼女の輝かしい業績とは裏腹に、愛する夫との出会いと別れから、女性や移民である事で差別を受けてきたキュリー夫人の、知られざる人生の“光と影”に焦点を当てた。

 『ゴーン・ガール』(2014年)のパイクが主人公のキュリー夫人を演じたほか、公私ともに支えあった夫・ピエール役は、『マレフィセント』シリーズのサム・ライリーが担当。さらに、研究所の同僚・ポール役で『どん底作家の人生に幸あれ!』(2019年)のアナイリン・バーナード、母の才能を受け継いだ娘・イレーヌ役で『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021年)のアニャ・テイラー=ジョイが出演している。監督を務めたのは、『ペルセポリス』(2007年)のマルジャン・サトラピ。『ワンダー 君は太陽』(2017年)の脚本家ジャック・ソーンや、『博士と彼女のセオリー』(2014年)のプロデューサーのティム・ビーヴァンとタッグを組み、苦悩するキュリー夫人の揺れ動く心情を描いた。

 19世紀、パリ。ポーランド出身の若き女性研究者マリ・スクウォドフスカは、ソルボンヌ大学から性差別を受け、ろくに研究の機会を与えられないでいた。そんな中、同僚の科学者ピエール・キュリーと運命的な出会いを果たした彼女は、結婚してキュリー夫人となる。彼の支援で研究に没頭した彼女は、ラジウムとポロニウムという新しい元素を発見したことから夫婦でノーベル賞を受賞する。科学界を席巻するが、ふたりの幸せは長続きせず、夫は不慮の事故死を遂げてしまう。さらに、彼女が発見したラジウムは癌細胞の治療に役立つ一方、核兵器としても利用されるようになり、彼女の苦悩は深まっていくのだった。

 あわせて公開されたメインビジュアルでは、マリ・キュリー(ロザムンド・パイク)が、難解な数式の書かれた黒板を背景に、どこか遠くを見つめている様子が切り取られている。

■公式サイト
『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』
10月14日(金)公開
監督:マルジャン・サトラピ
脚本:ジャック・ソーン
製作:ティム・ビーヴァン
出演:ロザムンド・パイク、サム・ライリー、アナイリン・バーナード、アニャ・テイラー=ジョイ
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
2019年/イギリス/英語/110分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:Radioactive/字幕翻訳:櫻田美樹/G
(c)2019 STUDIOCANAL S.A.S AND AMAZON CONTENT SERVICES LLC
公式サイト:https://movie.kinocinema.jp/works/radioactive

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