アラサー男性編集者たちが語り合う 『ワンナイト・モーニング』で思い出すリアルな恋愛観
ーー第5話『タマゴサンド』は一歩踏み出せない友達同士の一夜の話。観て感じた友達と好きな人の境目は?
C:最初から友達だなって思ってる人と恋人になるのはありえなくて。恋人の選択肢がある人と付き合ってると思う。友人でしかない人はいるよなって。宮川晴人(前田旺志郎)と岩本カナ(池田朱那)が惹かれあっていたように、後から考えると、会ったときから、恋人候補って思ってたよなと思います。
B:僕は友達からが多いですね。友達だけど、タイプに近いというか……やっぱり初手で決まってますね。
A:僕は好きになりやすいタイプなんで……。その人との関係性にもよりますけど、めちゃくちゃわかりやすく好意を示してくれたら、よほど感覚がずれてなければ惹かれると思います。結局、波長が合うか合わないか、人によりますけど。
B:晴人とカナが深夜の教室で二人きりになったときみたいな、意図せず二人きりになったり、異性として見る瞬間というか、きっかけはありますよね。
A:そうですね。晴人とカナみたいなタマゴサンドの競争から生まれる恋心もあるし、いつどこで何が起こるかはわからないので、頭から友達だと諦める必要はないと思いますね。
ーー第7話『月見そば』は大人の関係から恋をする話。ドラマを観て改めて、“ワンナイト”から入る恋愛はあり?
A:夢から覚めるみたいに急に気持ちが下がることって、自分はあまり経験がないんだけど、二人はあります?
B:ワンナイトで終わった後は、虚無感を感じる方ですね。例えば、第1話「梅干しのおにぎり」の村田も、お酒の勢いもあったと思うんですけど、僕の場合は欲望に負けたなっていう。愛がなかったなって。そういう空気が出来たら「いくしかない!」って発想になっちゃって。第7話の「月見そば」の三津目詩織(石橋菜津美)と堀田誠(水間ロン)みたいな割り切った関係とか、2回目に誘うとかは全然経験ないですね。
C:女性は後悔することが多いのかなと思いますけど、男性が一般論として後悔してるっていう意見が出揃うのは珍しいんじゃないかな。僕はワンナイトはしないけど、してる人がいても全然いいと思います。『ワンナイト・モーニング』でもいろんな形がありますけど、第1話「梅干しのおにぎり」、第7話「月見そば」で描かれてるような大人の関係も、映画やドラマで観てるから抵抗感はないかな。
A:僕はお互いに後腐れがなければいいんじゃないかな、くらいに考えてます。「月見そば」の三津目さんと考えと同じですね。どちらかが負の感情を抱いていたら後悔すると思います。とはいえ、そういう相手の気持ちに気づけるか、気づけないかもあると思いますが。「梅干しのおにぎり」の村田の場合とかは、ワンナイトへの流れ込み方というか、そこに至るまでの登場人物の複雑な心境も描かれているので、「こういう心情なら行っちゃうかもな」ってところは観ていて共感できました。
ーー最後に、『ワンナイト・モーニング』は、どんな人に観てほしい?
A:オムニバスで全8話あるので、恋愛に悩んでいる人は「分かる!」って気持ちになるだろうし、恋愛ご無沙汰な人にも思い出す気持ちがあるだろうし、すべての人に何か一つ刺さる話があるんじゃないかな。
B:“ワンナイト”という題材だけど、原作漫画よりもよりエモい雰囲気で、すごく綺麗にまとめられていて。普通の恋愛ドラマが物足りなく感じてる人も楽しめる、新しい作品だと思います。
C:僕みたいな恋愛にあまり積極的じゃない人にも観てほしいですね。『ワンナイト・モーニング』を観て、登場人物たちの感情がダイレクトに伝わってきて。彼女にちゃんと連絡を返そうと思いました(笑)。
一同:(笑)
■放送・配信情報
『WOWOWオリジナルドラマ ワンナイト・モーニング』(全8話・オムニバス)
WOWOWにて、8月5日(金)スタート
【放送:WOWOWプライム】毎週金曜23:00[第一話無料放送]
【配信:WOWOWオンデマンド】第1話~第4話まで配信中[無料トライアル実施中]
(第5話~第8話は9月2日(金)第5話放送終了後、一挙配信予定)
出演:上杉柊平、芋生悠、望月歩、伊藤万理華、栁俊太郎、浅川梨奈、河合優実、藤原樹(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、前田旺志郎、池田朱那、川島海荷、水沢林太郎、石橋菜津美、水間ロン、青木柚、筧美和子ほか
原作:奥山ケニチ『ワンナイト・モーニング』(少年画報社刊)
脚本:蛭田直美
監督・撮影:柿本ケンサク
音楽:愛印
製作:WOWOW、ダブル・フィールド
©︎WOWOW
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/onenight/
公式Instagram:instagram.com/onenight_morning_wowow/