アラサー男性編集者たちが語り合う 『ワンナイト・モーニング』で思い出すリアルな恋愛観

男性編集者が語る『ワンナイト・モーニング』

 WOWOWプライムにて毎週金曜23時より放送、WOWOWオンデマンドにて全話一挙配信中のドラマ『ワンナイト・モーニング』。奥山ケニチの同名漫画をドラマ化した本作は、ある男女が一夜を過ごし、“ささやかな朝ごはん”を共にする時間を描いた新しいグルメラブストーリー。「恋愛」と「食欲」をテーマに展開され、恋人、友人、セフレ、かつて想いを馳せたあの人と儚くも際どい様々な関係性にあるカップルたちの普遍的な“ワンナイト(一夜)”と、心と肉体の“足りない部分”を満たすかのように過ごす“モーニング(朝食)”の時間が、全8話で紡ぐオムニバスドラマとして描かれる。

 リアルサウンド映画部では、各話の主人公たちと同世代の20代後半~30代前半の男性編集者3名による座談会を行い、思わず過去の恋愛や青春を想い出してしまうエモいドラマである本作を題材に、ドラマを観て想い出した“過去の恋愛”など、リアルな恋愛観を語ってもらった。

■編集者A(以下、A)
コミュニケーション能力高めの30代男性。マッチングアプリを使うも恋活迷走中。好きな朝食は納豆巻き。

■編集者B(以下、B)
新入り編集者。彷徨える旅人。年上女性が好きな20代男性。好きな朝食は小倉トースト。

■編集者C(以下、C)
ゲームが好きな、いわゆる奥手男子。仕事は真剣でも筆無精。朝食は食べない派。 

ーー第1話『梅干しおにぎり』は、ひとめぼれした憧れの同級生と同窓会で再会した一夜の話。観た後に想い出した恋愛話はある?

A:主人公の村田涼太(上杉柊平)は真奈月千春(芋生悠)に高校時代からずっと片思いしていたけど、僕が初めて付き合ったのは高校2年のときの同級生でした。でも、忘れられない人なのかな……どうだろう。初恋は幼稚園のときだけど。

B:その淡い気持ちを初恋と呼ぶのかっていうのは微妙なところですよね。

A:そうですね。熱中はしていたけど、単純に一緒にいたいっていうピュアな気持ちだけだったと思う。村田のようにずっと片思いしていたわけじゃないかな。

C:僕は、中2のときちゃんと好きだなってなった人がいたんですけど、付き合えなかったですね。。村田も学生時代から冴えない人物でしたけど、僕も全然モテなくて。中学の林間学校でそういうノリがあって、告白したけどフラれました。結構落ち込みましたね。村田と真奈月さんと同じく、20歳のときに同窓会では会ったし、顔を見ると気持ちが湧いてくると思うんですけど、もう7年も見てないから……。会えば当時の記憶が蘇るけど、村田のように特別にアクションを起こしたりはしないですね。

B:僕は忘れられないというと仰々しいですけど、初恋じゃなければありますね。数年前の大学生のとき、バイトの先輩に1年くらい片思いをしていて。その人がバイトを辞めるときに告白したんですけど、フラれましたね。それ以降、その人のSNSを見るたびに、彼氏がいるか気になっちゃいます。男っ気はなさそうだなと思いながら、「次こそ(男が)来るかな」って思いはあります。村田も真奈月さんにそういう気持ちを持っていたんじゃないかな(笑)。

ーー第2話『ハニートースト』はマッチングアプリで美人局に遭う一夜の話。観た後に思い出す恋愛の話はある?

A:マッチングアプリは、須藤道利(望月歩)の“童貞を卒業したい”という思いみたいに、重くやりすぎても向こうも困っちゃうだろうなって思っています。美人局のリリー(伊藤万理華)みたいに素性が分からない人と会うわけだし、ここで長く付き合える人と出会えたら素敵だなと思いつつも、それをピンポイントで探すというより、自分と相性がいい人がいたらいいな、くらいのスタンスですね。

B:何を基準に選んでます?

A:第一印象はどうしても写真の雰囲気……まぁ外見ですよね(笑)。

C:マッチングアプリって特にそうじゃないですか。直接最初に会わないし、コミュニケーションを取らない段階だと、判別するのって結局見た目ですよね。須藤もリリーの見た目に惹かれたんじゃないかな。

B:それでいうと、僕は外見もそれなりにチェックしますけど、面白い人と会いたいっていう気持ちの方がありますね。普段喋らない業種の人と話したいなって。そうすると、3人連続デザイナーとかになっちゃって(笑)。リリーみたいなタイプに引っかかりやすいかもしれない(笑)。僕はアプリからは真剣な付き合いには発展しなかったですね。

ーー第8話『肉まん』 は体のコンプレックスの話。観た後に思った恋愛にまつわるコンプレックスはある?

A:目つきにコンプレックスがある重松純(青木柚)と同じく、僕はビジュアルも、スペックもコンプレックスだらけですね。たまに異性の友達にマッチングアプリを見せてもらうんですけど、すごい場所で戦ってるんだなって絶望しました(笑)。

B:僕は人に冷たくできないのがコンプレックスですね。嫌なことを言われてもニコニコしているところは、満島穂乃果(筧美和子)に似ているかも。好きな人にアプローチするときの駆け引きが苦手です。自分が興味ない人に好きになられてるっていうのはありますね。思わせぶりになっちゃって。好きな人にほどモテないですね。自分がタイプの人と付き合ったことはないです。

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