『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』とBTSに深い関わり? 共通点は“クジラ”

『ウ・ヨンウ弁護士』とBTSの共通点

 大ヒット中の韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は、Netflixのグローバルトップ10(テレビ・非英語)で2週連続1位を獲得(7月4日~10日、7月11日~17日)、日本の総合TOP10でも上位をキープし続けている。

 本作は、自閉スペクトラム症でIQ164の頭脳を持つ新人弁護士のウ・ヨンウ(パク・ウンビン)が、法廷や私生活で壁にぶつかりながらも奮闘し成長する物語だ。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(ENA公式Instagramより)

 なかでも話題を呼んでいるのは、親友トン・グラミ(チュ・ヒョニョン)と会った時に交わすお決まりの挨拶だ。「ウ to the ヨン to the ウ」、「トン to the グ to the ラミ」と軽快なリズムでお互いの名前を呼び合いながら腕を交差させ、最後にポーズをとって締めるもの。SNSでは多くの芸能人がこの挨拶を真似する映像が流れ、ファンを湧かせている。BTSの公式YouTubeチャンネル「BANGTANTV」でもメンバーのRM、JIMIN、JINがウ・ヨンウらの挨拶をBTS風に変えて披露しており、人気ぶりがうかがえる(※1)。

BTS公式YouTubeチャンネル「BANGTANTV」より

 挨拶以外にも大きな印象を与えているのは“クジラ”だ。アイデアがひらめく時には、神秘的なBGMとともに大きなクジラが広大な海を泳いで跳ね上がる様子が映し出される。さらにはクジラやイルカの小物であふれるヨンウの部屋、出勤中や地下鉄に必須なヘッドホンで聴いているのはクジラの鳴き声という演出まで。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(ENA公式Instagramより)

 劇中ではマッコウクジラ、シロナガスクジラ、ザトウクジラ、シャチなどの話をヨンウが意気揚々と語るだけでなく、それぞれの特性をストーリーや登場人物と関連づけているシーンもある。第6話では、罪を犯してでも子を守ろうとした母親の裁判で、ヨンウは子クジラを先に殺す捕鯨の話を出す。知能が高いクジラは子供を見捨てなければ自分が死ぬことも分かっているが、母親は絶対に子から離れない。ここでは「もし私がクジラだったら母親に捨てられなかった?」と実の母親との関係を比喩していた。第12話では、裁判に負けても意味があると言うリュ弁護士(イ・ボンリョン)を2007年に絶滅した“ヨウスコウカワイルカ”と例える。初めて出会ったタイプの弁護士に影響を受けたヨンウは、彼女のような人がいなくならないでほしいと重ねていた。

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