『ちむどんどん』黒島結菜×宮沢氷魚の“ハッピーハッピー”に歓喜 暢子の再びの宣言も

『ちむどんどん』暢子×和彦のハッピーハッピー

 『ちむどんどん』(NHK総合)第18週「しあわせのアンダンスー」第90話で、ついに暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)の披露宴が「アッラ・フォンターナ」にて開かれる。オーナーの房子(原田美枝子)をはじめとするフォンターナメンバー、養豚場で豚の出産が重なり急遽出席できなくなった賢秀(竜星涼)を除く沖縄・やんばるの面々、青柳家からしーちゃんこと重子(鈴木保奈美)とお手伝いの波子(円城寺あや)、あまゆの人々に、東洋新聞の田良島(山中崇)と『ちむどんどん』メインキャストがほぼ大集合。幸せな空気に満ちたみんなが待ち望んだ披露宴である。

 この第90話では、タイトルバックなしで15分間丸ごと披露宴シーンが展開される。司会を務める田良島の合図により、ウェディングドレスを着た暢子が和彦と手を取り合いながらゆっくりとフォンターナの階段を降りてくる。お色直しからは、華やかな彩りの琉装を着用。かつて着ることのできなかった優子(仲間由紀恵)の思いも乗せた約束の伝統衣装だ。

『ちむどんどん』90話

 早苗(高田夏帆)の言う“ハッピーハッピー”なムードに浄化されてか、この披露宴の場では様々なわだかまりが解かれていく。暢子が告白を断ってからは疎遠になっていた智(前田公輝)が新郎新婦の友人代表として「これほどお似合いな2人はいません!」と挨拶をし、房子は思い違いをしていた三郎(片岡鶴太郎)と数十年ぶりに再会、(わだかまりとは少々違うが)歌子は約束通り大勢の前で唄三線を披露して見せる。特に三郎の妻・多江(長野里美)が、過去に2人の間に何があったのかを知りながら房子を認め、房子もまた近い将来に暢子が独立して店を出した時にご一緒しましょうと夫妻と約束する姿には心打たれるものがある。

 そんな房子の言葉を耳にしていた暢子は、披露宴のラストに「うちは沖縄料理のお店を開きます!」と宣言をする。言うまでもなく、これは暢子が高校の料理大会で「うちはレストランで働きたい。東京に行って料理人になりたい。コックさんになりたい」と声にしたシーンを踏襲したものだ。父・賢三(大森南朋)の意志を継いだ沖縄そばに、特製の沖縄料理が並んだプレートを「おいしい」と口にする暢子にとっては原点と言える光景。暢子の思いを後押しするのは、房子がスピーチにて話していた「汝の立つところ深く掘れ、そこに必ず泉あり」というフリードリヒ・ニーチェの言葉だ。房子は暢子が和彦への思いに戸惑っていた際もニーチェの言葉を与えており、重子と和彦にとっての心の指針になっている中原中也の詩と近しい関係性を感じさせる。

『ちむどんどん』中原中也の詩に託した母と子の絆 “ニーニー”賢秀の寅さん化が進行?

和彦(宮沢氷魚)との結婚を認めてもらおうと、重子(鈴木保奈美)をあまゆに招待した暢子(黒島結菜)だったが、そこにやってきたのは招…

 第19週「愛と旅立ちのモーウイ」からは暢子と和彦の新婚生活がスタート。だが、公式サイトの新たな相関図には再びの我那覇(田久保宗稔)に、ジャイアントビタミン商事株式会社というこれまた胡散臭い企業の黒岩(木村了)が顔を出しており、賢秀がターゲットとなってしまう。物語もいよいよ終盤戦。長い間描かれてきた賢秀のダメニーニー問題もついに解決に向かっていく……のか?

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

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