コゴナダ監督×A24製作『アフター・ヤン』10月21日公開　坂本龍一がオリジナルテーマを担当

　コゴナダ監督作『After Yang（原題）』が、『アフター・ヤン』の邦題で10月21日より公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルと場面写真が公開された。

　本作は、『コロンバス』を手がけた映像作家コゴナダが監督・脚本を務めたSF映画。近未来を舞台に、家族の誰もが気付かなかった愛おしい思い出と、ある“秘密”が描かれる。

　“テクノ”と呼ばれる人型ロボットが、一般家庭にまで普及した未来世界。茶葉の販売店を営むジェイク、妻のカイラ、中国系の幼い養女ミカは、慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかし、ロボットのヤンが突然の故障で動かなくなり、ヤンを本当の兄のように慕っていたミカはふさぎ込んでしまう。修理の手段を模索するジェイクは、ヤンの体内に1日ごとに数秒間の動画を撮影できる特殊なパーツが組み込まれていることを発見。そのメモリーバンクに保存された映像には、ジェイクの家族に向けられたヤンの温かな眼差し、そしてヤンがめぐり合った素性不明の若い女性の姿が記録されていた。

　残された記録映像を手がかりにヤンのミステリアスな過去をたどっていく主人公ジェイクに扮するのは、『THE BATMAN－ザ・バットマン－』のコリン・ファレル。加えて、『ウィズアウト・リモース』のジョディ・ターナー＝スミス、『アンブレラ・アカデミー』のジャスティン・Ｈ・ミン、2011年生まれのマレア・エマ・チャンドラウィジャヤが共演に名を連ねた。そして、『コロンバス』で主演を務めたヘイリー・ルー・リチャードソンが物語の鍵を握る謎めいた女性を演じる。

　小津安二郎監督を敬愛する韓国系アメリカ人のコゴナダ監督は、長編第2作となる本作でスタジオA24とタッグを組み、オリジナルテーマ曲を坂本龍一に依頼した。また、音楽をAska Matsumiyaが手がけ、岩井監督作『リリイ・シュシュのすべて』の楽曲「グライド」を、ミュージシャンのMitskiが歌う新バージョンとして甦らせた。

　公開されたポスタービジュアルには、家族3人とともに、人間と何ら変わりない外見ながら時が止まってしまったAIロボット・ヤンの姿が切り取られている。さらに、ミカが優しくヤンの手を取り微笑みかける様子、その隣に添えられた「ありがとう、お兄ちゃん」というキャッチコピーが、かけがいのない絆で結ばれた関係性を表現している。

■公開情報
『アフター・ヤン』
10月21日（金）より、TOHOシネマズ シャンテほか公開
出演：コリン・ファレル、ジョディ・ターナー＝スミス、ジャスティン・H・ミン、マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ、ヘイリー・ルー・リチャードソン
監督・脚本・編集：コゴナダ
原作：アレクサンダー・ワインスタイン
音楽：Aska Matsumiya
オリジナルテーマ：坂本龍一
配給：キノフィルムズ
提供：木下グループ
2021年／アメリカ／英語／カラー／ビスタサイズ／5.1ch／96分
(c)2021 Future Autumn LLC. All rights reserved.
公式サイト：https://www.after-yang.jp