平手友梨奈は“天才”がやっぱりよく似合う 『六本木クラス』葵役でさらなる進化を見せるか

平手友梨奈は“天才”がやっぱりよく似合う

 竹内涼真が主演を務めるドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)が、7月14日に第2話を迎えた。

 第2話での大きなポイントは、麻宮葵(平手友梨奈)の本格登場だろう。宮部新(竹内涼真)を支えるダブルヒロインの一人、葵は、オリジナルの『梨泰院クラス』ではイソ(キム・ダミ)に当たる。ニューヨークから転校してきた運動神経抜群、成績優秀、多芸多才、IQ162の天才少女。天使のような笑みを持つ一方で、悪魔のような性格、そしてソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)でもある。

 7年の月日を経て六本木に「二代目みやべ」を開業させる新と葵はこの街で運命的に出会う。葵は、新の情に訴えかけては平気でうそをつく、クールで自己中心的なキャラクター。新に向けての「うっそぴょ~ん」や長屋龍二(鈴鹿央士)の運転するバイクの後部座席から吹っ飛ぶシーン、クラブで踊り明かす場面、二代目みやべで未成年飲酒がバレる流れなど、第1話同様、ほぼ原作に忠実に進んで行く中で、平手が演じる葵はもちろんイソの影も帯びながらも、あくまで六本木をテリトリーとする葵としてズンズンと物語を闊歩していく。

 今回の平手へのオファーは原作者チョ・グァンジンが、映画『響-HIBIKI-』で演じた鮎喰響を観て推薦したというが、「天才」という共通点はそのまま平手のパブリックイメージにも繋がっているだろう。そのほかにも出る作品、ほとんどが天才役な平手。そんな中でも今回の葵は最も表情豊かな役になる予感がしている。オリジナルのイソ、そしてキム・ダミと比較されるのはこの役を演じる上で避けられない使命であり、どれだけ見たことのない平手を打ち出せるかが重要な点と言えるだろう。

 また、この第2話でその変化が映し出されるのが優香(新木優子)だ。彼女は、新が復讐心を燃やす長屋ホールディングスへと就職。夏祭りを一緒に楽しんだ淡い思い出の残る六本木を舞台に、7年後、ライバルとして新と優香は対立することとなる。長屋茂(香川照之)から「君は私と宮部新のどちらを選ぶ?」と迫られ、優香は忠誠を誓い、二代目みやべでの葵たちの未成年飲酒を通報。「私は変わったよ」と新に向けてつぶやくのだった。

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