『ユニコーンに乗って』永野芽郁を支える西島秀俊と杉野遥亮 “大人の青春”の展開に期待
教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」に新しい風が吹き込んだ『ユニコーンに乗って』(TBS系)第1話。
母子家庭で大学進学を諦めた自身の経験から“ITの力で全ての人が平等に学べる場所を作りたい”という理念の下、成川佐奈(永野芽郁)が立ち上げた「ドリームポニー」は創業3年目を迎えるも、学習アプリの新規ユーザー数は伸び悩み、その後の展開が描けずにいた。
そんな中、CTO(技術責任者)の須崎功(杉野遥亮)からの提案でリクルーティングに乗り出したところ、思いもよらない新たな出会いが待ち受けていた。26年間銀行員として全く畑違いの仕事をしてきた48歳のおじさん部下・小鳥智志(西島秀俊)と、抜群のプログラミング能力を持ちつつもコミュニケーション能力には難ありで、癖の強い現役大学生・森本海斗(坂東龍汰)だ。
そもそもCEO役の永野、CTO役の杉野に、エンジニア・栗木次郎役の前原滉という創業メンバーに加え、同じくエンジニアでムードメーカーの夏井恵実役の青山テルマとくれば一気に個性豊かでカラフルでフレッシュ、それでいて骨太な集団がたちまちそこに立ち上がる。永野は真ん中が似合うものの、自己主張が強いというよりは何だか周囲がどうしても放っておけず、気がつけば彼女中心に物事が回っているような、自然といつの間にか応援され見守られる役柄が本当によく似合う。“優しさ”の渦の中心にいるのはいつだって永野演じるヒロインだ。そしてそんな彼女を見守る側に少し歳の離れた男性が配置されることはこれまでも珍しくなく、見事に互いを補完し合うナイスコンビネーションを成立させてきた。互いに互いを想い合っているからこそ悲しませたくないし傷つけたくないと必死になる、そんな不器用な関係性に視聴者は思わず双方に感情移入してしまうのだ。『親バカ青春白書』(日本テレビ系)ではムロツヨシ演じる父親と、映画『そして、バトンは渡された』(2021年)では田中圭演じる血の繋がりはない父親と、あったかい血の通った絆を見せつけてきてくれた。