寺脇康文が“相棒”として帰ってくる 『相棒』右京と亀山の名コンビ再結成への期待
そんな寺脇復帰は、各SNSを見る限り相棒ファンの9割以上が驚きと喜びの声で溢れ歓迎ムード一色となっているが、早くも亀山をどう復帰させるのかが議論となっている。一度辞表を出しているので、簡単に警察としては戻るのは難しいだろうが、実は受理をしていなかったとなれば話は別だ。極端な話、強制送還だったり、刑務所にいる亀山に「何やらかしたんですか」と面会に訪れる右京という再会パターンもありえる。どちらにしろ右京は最初ツンデレに皮肉を言いながらも、よき理解者の再会に喜びの表情をきっと浮かべるだろう。正直、亀山の正義は今の時代にそぐわないが、今の時代に最も必要とされるもので、そこの価値観がポイントになってくるはず。右京もそこに期待し、警察内部にメスを入れる展開も期待される。
他に期待されるのは、今回「寺脇康文」「亀山薫」がTwitterでトレンド入りする中で関連ワードに入る「伊丹さん」。これは亀山のライバルである同期の伊丹憲一(川原和久)のことで、伊丹と亀山の掛け合いの復活をファンは楽しみにしている。常に特命係には嫌味な対応を見せるが、いざという時に味方になる男。右京と一緒で去っていく亀山の背をどこか寂しげに見ていたり、最近は嫌味にもキレがなく、聞き分けの良い大人になっていただけに、張り合えるライバルが帰ってきたことで、水を得た魚のように絡んでくるだろう。右京と亀山の14年間の空白を、伊丹の嫌味で一気に縮め、陰ながら2人をサポートをしていくのではないかと考える。もしかしたら右京と亀山以上の友情物語が見られるかもしれない。同じくトレンド入りした「美和子さん」こと妻の亀山美和子(鈴木砂羽)はジャーナリストという腕利きの情報屋でもあり、右京に一言物申せる人気キャラだっただけに、ドラマのムードメーカーでもある美和子の復帰を熱望する声も多い。
14年ぶりの復帰で海外に行っていた亀山と同様に、『相棒』の外の世界を経験してきた寺脇が、どんなアプローチを見せるのか。右京は人生の集大成と言える年齢だが、ただの思い出作りに終わらず、寺脇曰く“シン亀山薫”として新しいものを生み出すのか、それとも最後のファンサービスとして花火をぶち上げるラストダンスなのか、亀山全盛期とは脚本家の顔ぶれがガラリと代わっているが、しっかりと亀山のキャラを活かし、コンビを再結成する意味をしっかりシリーズを通して提示してもらいたい。何より、右京が再会した時にどんな表情を見せ、亀山がどんな衣装で登場するのか、今考えるだけでも見どころが満載だ。
■放送情報
『相棒 season21』
テレビ朝日系にて、10月スタート 毎週水曜21:00~21:54放送 (2クール)
出演:水谷豊、寺脇康文、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、田中隆三、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二ほか
エグゼクティブプロデューサー:桑田潔
チーフプロデューサー:佐藤凉一
プロデューサー:高野渉、西平敦郎、土田真通
脚本:輿水泰弘ほか
監督:橋本一ほか
音楽:池頼広
制作:テレビ朝日、東映
(c)テレビ朝日・東映
公式Twitter:@AibouNow