イ・ジヌク×イ・ヨニ『結婚白書』は“結婚式前の試練の乗り越え方”を教えてくれた

『結婚白書』結婚の試練の乗り越え方

 ついにNetflixで最終回まで配信された『結婚白書』では、30代カップルのソ・ジュニョン(イ・ジヌク)とキム・ナウン(イ・ヨニ)が変わらずドタバタの結婚準備中だ。ひとつひとつのミッションをクリアしていくように、やっとの思いで家選びの段階まできた。ところがここで両家の母親同士が介入したことにより、当人同士の言い合いまで激化して最悪な状況に。

 顔を合わせればお互いを傷つけ合っているジュニョンとナウン。「こんなはずじゃなかった」「どうしてこうなったの」と心の声が漏れ、思い詰めた顔をしている。仕事に支障をきたすほどの精神状態だ。関係性を悪化させないために会うのを避け、腹を割って話すことさえもリスクになるだなんて。


 本人たちの気持ちとはお構いなしに、結婚式までのカウントダウンは迫ってくる。しかも次はウェディング写真の前撮りときた。見兼ねた友人が前日に飲み会の場を設けるが、一言も会話をせず帰りのタクシーでは業務連絡だけ。当日は予想どおり、気まずい雰囲気が漂う。笑顔がぎこちない2人にカメラマンの「笑顔だけは編集できない」との言葉が刺さる。

 ケンカになるのは面倒だから無難にいきたいジュヌンとしっかり話し合って決めたかったナウン。結局、これまでのケンカは同じことの繰り返しで、根本的なことが解決されないまま。これがナウンの言う“やり過ごしてきた結果”なのだろう。都合の悪いものに蓋をして見て見ぬ振りできるほど、結婚は甘くはない。ジュニョンとの将来が楽しみで一緒になりたかったナウンにとって、今は何も見えなくなってしまった未来。終わりにしようと先に切り出したのはナウンだった。


 これ以上傷つけるのも、傷つくのも限界だったナウン。会社の先輩チェ・ヒソン(ファン・スンオン)は、「彼が嫌なのか、この状況が嫌なのか」と考え直すきっかけをくれる。一方のジュニョンは、どうしてナウンと結婚したかったのかを思い出す。“なぜこの人を選んだのか”と原点に戻った2人は、また手を取り合って笑顔を取り戻した。気持ちだけでは乗り越えられないのが結婚なのだろう。だけど気持ちがなければ、乗り越えようとすることもできないのだ。

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