ルチオ・フルチ監督作『野獣死すべし』初上映 『夏のホラー秘宝まつり 2022』開催決定
映画祭『夏のホラー秘宝まつり 2022』が、キネカ大森(東京)、シネマスコーレ(名古屋)、シアターセブン(大阪)、アップリンク吉祥寺(東京)、アップリンク京都(京都)、第七藝術劇場(大阪)、ヒューマントラストシネマ渋谷(東京)の4都市・7劇場にて8月12日より順次開催されることが決定した。
2014年からキネカ大森にてスタートし、毎年動員が増え続けている映画祭「ホラー秘宝まつり」。9回目を迎える『夏のホラー秘宝まつり 2022』では、厳選した旧作ホラー20作品を上映する。今年のラインナップでは、イタリアンホラーの巨匠、さらにはルチオ・フルチ監督作品でスクリーン初上映となる『野獣死すべし』と並び、全盛期に手掛けた『ビヨンド』『地獄の門』『墓地裏の家』を4Kレストア版で上映する。
あわせて公開されたポスタービジュアルは、本映画祭にてスクリーン初上映を果たす『野獣死すべし』のビジュアルをベースに、イタリアンマフィアが敵対勢力に向けて銃を放つ瞬間を切り取られたデザインとなっている。
イタリアンホラー界の巨匠として知られるフルチが代表作『サンゲリア』『地獄の門』の間に手掛けた本作には、映画評論家・アートディレクターの高橋ヨシキも「魂を揺さぶるフルチ一世一代のギャング映画を見逃すな!」とコメントしている。
なお、『野獣死すべし』とアンコール上映7作を合わせたフルチ監督全8作品を鑑賞した来場者には、特典として特製ポストカードも準備中とのこと。
高橋ヨシキ 推薦コメント
ナポリの密輸マフィア対フランスの麻薬ギャングの、文字通り血で血を洗う抗争を描いたルチオ・フルチ版『仁義なき戦い』とでもいうべき作品である。もちろん、フルチのトレードマークともいえる残酷描写も大盤振る舞い。物語が進むにつれて残虐度がどんどんと増していく、血まみれローラーコースター・ライドとしての側面もある。一方、謀略と裏切り、怒りと愛と復讐が交錯する物語は堂々たるマフィア映画の風合いを感じさせる。実際にナポリの密輸マフィアが製作に協力したことで醸し出される異様な迫力も特筆に値する。冒頭を飾る、圧巻のボート・チェイスに登場する高速ボートは密輸団が使っている本物なのだそうだ。愛するナポリをフランスのギャングに蹂躙されてたまるかと、引退した老マフィアが次々と立ち上がるクライマックスは本当に熱い! 魂を揺さぶるフルチ一世一代のギャング映画を見逃すな!
■イベント情報
『夏のホラー秘宝まつり 2022』
キネカ大森にて、8月12日(金)〜9月1日(木)開催
アップリンク吉祥寺にて、8月12日(金)〜9月1日(木)開催
ヒューマントラストシネマ渋谷にて、8月12日(金)〜8月25日(木)※『野獣死すべし』単独上映
シネマスコーレにて、8月開催
第七藝術劇場にて、8月13日(土)〜開催
シアターセブンにて、8月13日(土)〜開催
アップリンク京都にて、8月12日(金)〜9月1日(木)開催
料金:一般1500 円(※各劇場のサービス適用)
上映作品(特集別)
スクリーン初上映
『野獣死すべし』
ホラー秘宝 レトロスペクティブ
<ルチオ・フルチ監督特集>
『ビヨンド《4K レストア版上映》』
『地獄の門 《4K レストア版上映》』
『墓地裏の家 《4K レストア版上映》』
『ルチオ・フルチのザ・サイキック』
『マンハッタン・ベイビー』
『ルチオ・フルチのマーダロック』
『サンゲリア2』
<マリオ・バーヴァ特集上映>
『血ぬられた墓標』
『モデル連続殺人!』
『呪いの館』
『白い肌に狂う鞭』
『血みどろの入江』
『ブラック・サバス 恐怖!三つの顔』
<名作・傑作ホラー>
『バスケットケース』
『悪魔の墓場』
『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』
『ファニーゲーム』
『四匹の蠅』
『宇宙からのツタンカーメン』
配給:ブラウニー
公式サイト:http://horror-hiho.com
公式Twitter:@horror_hiho