『サマータイムレンダ』ジャンプ作品らしい戦闘描写 ひづると竜之介の関係も明らかに

 しおりの影は、小舟潮を殺したことを自白した。興味深かったのは彼女が話していた完璧な影のコピーとオリジナルの違いだ。影という存在がオリジナルを完璧にコピーできるのであれば、それはオリジナルとは違うのだろうか。そしてしおりが最後に残した「かぞくで帰るんです」という言葉も気になる。家族を狙う習性があることを考慮すると、この発言は重要なキーワードになりそうだ。

 その後、ひづる本人から二重人格であることが伝えられる。髪を結ぶと双子の弟である竜之介に性格が入れ替わるらしい。どういう理屈で二重人格が形成されたのか、今後明らかになっていくのだろう。ところで、ひづると竜之介の二重人格を熱演しているのは日笠陽子。女性的な声と男性的な声の演じ分けが実に見応えがあった。

 未来を変えないように7月22日の行動を繰り返す慎平の前に姿を現したのは潮だった。過去3回のループではこのタイミングで潮が現れることはなかった。つまり、行動が変わっているということだ。このことは何を意味しているのだろうか。物語の鍵は潮が握っているに違いない。

■放送情報
『サマータイムレンダ』
TOKYO MX・BS11にて、毎週木曜24:00~放送
関西テレビにて、毎週木曜26:55~放送
アニマックスにて、毎週土曜20:00〜放送
J:テレにて、毎週月曜25:00~放送
原作:田中靖規(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:渡辺 歩
シリーズ構成:瀬古浩司
キャラクターデザイン:松元美季
アニメーション制作:オー・エル・エム
制作:小学館集英社プロダクション
声の出演:花江夏樹、永瀬アンナ、白砂沙帆、日笠陽子、浦山迅、小野賢章、河瀬茉希、大塚明夫、玄田哲章、上田燿司、小西克幸
(c)田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

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