『俺かわ』山田涼介と芳根京子の掛け合いがピュアすぎる なにわ男子 大橋和也の“癒し力”も

『俺かわ』ピュアすぎる山田涼介&芳根京子

 今回、図らずも2人の恋を大きく揺るがせた一ノ瀬。彼は、同じ職場にいたら怖い存在だ。あまり空気を読もうとしないし、思いもよらぬ失敗をしでかす。それなのに、なぜかいつも上手く切り抜けていて、ピンチをチャンスに変える力まで持っているのだ。康介が抜かりのない完璧な“可愛い”だとしたら、一ノ瀬はちょっぴり抜けている“可愛い”。鏑木(迫田孝也)のように、教育係になったら大変かもしれないが、「もう、仕方ないな」と世話を焼きたくなる愛らしさを纏っている。

 2020年放送のドラマ『メンズ校』(テレビ東京)の時にも思ったが、大橋は嫌われキャラに愛され要素を加えるのがうまい。『俺かわ』の一ノ瀬も、彼が演じていなければ、もっと嫌なやつに見えていたはずだ。先輩のデートを邪魔するし、怪我の功名で仕事まで奪っていく。しかし、本作のようなラブコメにおいては、“ちょっと嫌なやつ”くらいが雰囲気にマッチしている。『メンズ校』で演じた藤木も、一歩間違えれば典型的な嫌われ役になってしまう可能性もあった。しかし、うざったいことを言っていても、クスッと笑ってなぜか許せてしまうのだ。観ている人をほっこりさせる“癒し力”は、今後の俳優活動においても武器になっていくことだろう。

 これまで大橋が演じてきた役柄は、三枚目キャラが多かったが、『俺かわ』のスピンオフドラマ『僕の可愛いはまだまだ発展途上!?』(TELASAで独占配信中)では元カノとの気まずい関係が伝わってくる大人な表情も見せている。7月スタートの『消しゴムをくれた女子を好きになった。』(日本テレビ)で、ドラマ単独初主演を務めることも決まっている大橋。今後の活躍にも注目したい。

■放送情報
『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:30~0:00放送
出演:山田涼介、芳根京子、大橋和也(なにわ男子)、西田尚美、古田新太、迫田孝也
脚本:田辺茂範
監督:新城毅彦ほか
音楽:井筒昭雄
主題歌:Hey! Say! JUMP「恋をするんだ」(ジェイ・ストーム)
ゼネラルプロデューサー:中川慎子
プロデューサー:峰島あゆみ、尾花典子、森田美桜
制作協力:AOI Pro.
制作著作:テレビ朝日、ジェイ・ストーム
(c)テレビ朝日

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