長谷川博己の熱演に綾瀬はるかが笑み 『はい、泳げません』メイキング映像&60秒予告

『はい、泳げません』メイキング映像&本予告

 長谷川博己と綾瀬はるかの初共演映画『はい、泳げません』のメイキング映像と60秒予告が公開された。

 本作は、『花束みたいな恋をした』の製作プロダクションであるリトルモアによる、泳げない男と泳ぐことしかできない女の、希望と再生の物語。第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞し、ドラマ化もされた著書『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』や、第10回小林秀雄賞受賞の『ご先祖様はどちら様』などで知られるノンフィクション作家・高橋秀実の同名エッセイを、『舟を編む』の渡辺謙作監督が物語として大胆にアレンジを加えて映画化した。

 NHK大河ドラマ『麒麟がくる』以降、本作が初の主演作となる長谷川は、水に顔をつけることもできないほどのカナヅチなのに、頭でっかちな言い訳ばかりするカタブツな哲学者・小鳥遊雄司を演じる。綾瀬は、そんな主人公・小鳥遊に水泳を教える、泳ぎを教えることに情熱をかける一方で、泳ぎ以外は不器用な変わり者のコーチ・薄原静香役に。かつて綾瀬が主演を務めたNHK大河ドラマ『八重の桜』で夫婦役で共演した2人だが、映画では本作が初の共演となる。

『はい、泳げません』メイキング映像

 公開されたメイキング映像は、大学で哲学を教えている小鳥遊雄司役を演じる長谷川と、水泳のコーチ、薄原静香役を演じる綾瀬クランクインシーンから始まる。スイミングクラブに入会した小鳥遊が水に顔をつけることを嫌がり、薄原に手を引かれ「子どもみたいなこと、言わない!」と叱咤されている様子が描かれている。5割がプール内での撮影となった本作。もともと水泳は得意な長谷川が“下手に泳ぐ練習”をして役に没頭するあまり、「溺れた動作を追求している時に、“長谷川さんが溺れている!”とスイミングスクール内にちょっとした緊張が走った」と、渡辺監督が語るほどの迫真の演技を見せている。メイキング映像では、そんな長谷川がコーチ役を演じる綾瀬に手を引かれ、水の中にひっくりかえって手足をバタつかせて慌てる熱演が映し出される。「カット!」の声がかかった瞬間に、かかった水飛沫を拭いながら思わず笑ってしまった綾瀬の表情に、撮影時の和やかな雰囲気を感じとることができる。

『はい、泳げません』本予告

 また、60秒の本予告では、「僕の水への恐怖心は切実なんです」という小鳥遊が、プールの中で緊張のあまりブルース・リーのような表情をしているシーンに笑いを誘われるものの、Little Glee Monsterのバラードナンバー「生きなくちゃ」に乗せて映し出されるのは、「僕は父親失格だ!」と、妻だった美弥子(麻生久美子)へ涙ながらに吐露する姿。かつて夫婦が直面した悔やんでも悔やみきれない出来事を予想させる映像となっている。泳げない雄司と泳ぐことしかできない静香。正反対の二人がプールで出会い、水泳を通じて自らの過去に対峙していく。もう一度自分らしく生きるため、苦しい再生への第一歩を踏み出す小鳥遊が映し出されいている。

※高橋秀実の「高」ははしごだかが正式表記。

■公開情報
『はい、泳げません』
6月10日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー
出演:長谷川博己、綾瀬はるか、伊佐山ひろ子、広岡由里子、占部房子、上原奈美、小林薫、阿部純子、麻生久美子
監督・脚本:渡辺謙作
原作:高橋秀実『はい、泳げません』(新潮文庫刊)
主題歌:Little Glee Monster「magic!」「生きなくちゃ」(Sony Music Labels Inc.)
配給:東京テアトル、リトルモア
製作プロダクション:リトルモア
製作:東京テアトル、U-NEXT、ホリプロ、ヒラタオフィス、リトルモア
(c)2022「はい、泳げません」製作委員会

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