大西亜玖璃の演技力と可愛らしさが詰まった『このヒーラー』 声優界の二刀流として大注目
これには『まえせつ!』での経験も生かされているだろう。『まえせつ!』は、お笑い芸人を目指す女の子たちの奮闘を描いた先品で、大西は、お笑いコンビ“とこなつ”として活動する主人公・北風ふぶきを演じた。同作には吉本興業が企画協力、天津・向がネタ監修を務め、現役の芸人も声優として出演。お笑い芸人と一緒の貴重なアフレコ現場で、芸人による間合いや緩急を生で体感した経験は、大西にとってきっと大きかったはずだ。
『このヒーラー、めんどくさい』の現場では、「アフレコは、かなり絵ができ上がった状態で演技できたので、“間の取り方”はイメージしやすかったところはありますね。演じる前は、どこか掴みどころがないというか、無表情で毒を吐いているので、どういう気持で演じればいいのかわかりませんでしたが、本当に素直に自由に生きているんだと理解できた後は、素直な気持ちで演じられるようになりました。」(※2)と話す。
アニメ公式サイトでカーラについて、「自分とちょっと似ていると思うところがあった」(※3)とコメントする彼女。『B.L.T.5月号』のインタビューでは「私はいじっているつもりでも、それが煽りに聞こえることがあるみたいで、周りからは“大西あおり”と呼ばれています」と言い、実はリアル・カーラの素養があることを明かした。また同誌では、餃子を食べるためにわざわざ宇都宮まで行くほどの行動力を持ちながら、「でも一人で寂しい」と言う反面「でも“ヤバイやつ”と思われるのが嫌で自分から人を誘えない」と話し、寂しがり屋でありつつもシャイであることも吐露した。
そんな大西は、音楽活動も行っている。シングル「本日は晴天なり」で昨年ソロ歌手としてデビューし、同曲で「令和3年アニソン大賞新人賞」を受賞。『このヒーラー、めんどくさい』ではオープニングテーマ「ジェリーフィッシュな君へ」を担当するほか、カーラとしてエンディングテーマ「HERO in HEALER」も歌う。
現在2期が放送中の『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』では上原歩夢役で、スクールアイドルとしても活動し数多くの大きなステージに立った。他にもゲーム『消滅都市2』のユニット“SPR5”や、声優4人組ユニット“Prima Porta(2020年11月に卒業)”などでも活動するなど、その歌声でも存在感を発揮してきた。アイドルとしてのキャリアと声優としてのキャリア、その両方を1つの身に宿し、今年『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』に、大西亜玖璃として初出演も果たす。
カーラ役では少しハスキーがかった低めの声で、毒を吐く鮮烈な印象。上原歩夢役では、時に確信めいた言葉をストレートに投げかける、熱く真っ直ぐなスクールアイドルを好演。声優としての確かな技術を持ちながら、アイドルとして輝くこともできるのは、ほんのひと握りの存在だ。大西亜玖璃は声優界の二刀流として、今最も注目の存在だ。
参照
※1. https://ddnavi.com/interview/488584/a/
※2. https://healer-girl.jp/special/taidan_mendokusai/
※3. https://kono-healer-anime.com/staffcast/
■放送・配信情報
『このヒーラー、めんどくさい』
AT-X:毎週日曜21:00〜
※リピート放送:毎週水曜28:30~/毎週日曜6:00~
TOKYO MX:毎週日曜22:00〜
関西テレビ:毎週日曜26:29〜
BS11:毎週日曜24:30~
dアニメストア:毎週日曜21:30~
地上波先行・単独最速配信
※ほか、各配信サービスにて順次配信中
キャスト:佐藤拓也、大西亜玖璃、泊明日菜、白熊寛嗣、速水奨、早見沙織
原作:丹念に発酵(月刊コミックフラッパー連載/KADOKAWA刊)
監督:中西伸彰
シリーズ構成:志茂文彦
キャラクターデザイン:菊永千里
プロップデザイン:白﨑詩織
美術監督:湖山真奈美
色彩設計:荒木隆介
撮影監督:山本耕平
編集:小野寺絵美
音響監督:郷文裕貴
音響効果:白石唯果(ラプソディ)
音楽:五十嵐聡(TOKYO LOGIC)
オープニングテーマ:「ジェリーフィッシュな君へ」大西亜玖璃
エンディングテーマ:「HERO in HEALER」
カーラ with アルヴィン、キノコ(CV:大西亜玖璃、佐藤拓也、泊明日菜)
アニメーション制作:寿門堂
(c)丹念に発酵/KADOKAWA/このヒーラー、めんどくさい製作委員会
公式サイト:https://kono-healer-anime.com/
公式Twitter:@kono_healer