山田涼介と芳根京子に恋のフラグ!? 『俺かわ』バイアスを取り除くことで広がる世界

『俺かわ』山田涼介と芳根京子に恋のフラグ?

「自分にかけられたバイアスってめちゃくちゃ気になるけど、人にかけてるバイアスは、自分じゃなかなか気付けないものなのかも」

 『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(テレビ朝日系)第3話。整った顔立ちを武器に生きてきた丸谷康介(山田涼介)が、“ロボット女”こと真田和泉(芳根京子)にかけていたバイアスを取り除いたことで、2人の距離が急接近した。

 弥生ビールの新商品「夏浪漫」に合う料理のレシピを考えるため、休日に康介の家に集まることになった営業部のメンバーたち。しかし、一ノ瀬圭(大橋和也)がマンションのトラブルにより遅刻……。康介と和泉は、2人きりで料理を作ることになる。

 そこで見えたのが、和泉の“人間らしさ”だ。じゃがいもの皮を剥こうとして、四苦八苦する姿。「真田さんって、もしかしてぶきっちょ?」(康介)、「はい、とても」(和泉)というやり取りも、なんだか可愛らしい。ロボットのような彼女の、“完璧ではない部分”に触れたことは、康介の心を動かすポイントになったのだと思う。

 不器用な和泉が作ったため、コロッケはいびつな形のものばかり。お世辞にも、「美味しそう」とは言い難い出来栄えだ。しかし、一口食べてみると、美味しさが口のなかを広がっていく。「見た目のいびつさは、コロッケの美味しさに、なんら影響を及ぼしていません」という和泉の言葉は、外見の美しさにとらわれていた康介の心に響いたのではないだろうか。見た目が悪くても、「最高です」と胸を張って言い切る和泉の強さ。知らず知らずのうちにかけていた“バイアス”を取り除けば、世界が広がることだってある。

俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?

 それに、和泉は無愛想だけど中身は意外とおもしろい。出来上がったコロッケをバクバクと食べて、ビールをグイッと飲み干す。このシーン、笑顔は見せずとも幸福感が伝わる芳根の演技が見事だった。最近の芳根は、前クールの『真犯人フラグ』(日本テレビ系)や、昨年放送の『コントが始まる』(日本テレビ系)など底抜けに明るい女性を演じることが多かっただけに、今回の役柄にはギャップを感じている人もいるのではないだろうか。

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