『イカゲーム』や『D.P.』に注目? 第58回百想芸術大賞受賞結果を大予想
脚本賞
キム・ミンソク『未成年裁判』
ソンピョン、キム・ホンギ、チェ・ソンジン、パク・ヌリなど『こうなった以上、青瓦台に行く』
ペク・ミギョン『Mine』
イ・ナウン『その年、私たちは』
ファン・ドンヒョク『イカゲーム』
大賞、もしくは作品賞を受賞した作品が、脚本賞を受賞する流れがここ6年間続いているが、作品賞にノミネートされている『赤い袖先』や『D.P.-脱走兵追跡官-』が脚本賞には並んでいない。『未成年裁判』と『こうなった以上、青瓦台に行く』の接戦が予想されるが、ここは未成年犯罪の実情を深く掘り下げた『未成年裁判』が一枚上手に見える。視聴者に多くの質問を投げかけた新人脚本家の筆力に感心せずにはいられない。
演出賞
ユン・ソンホ『こうなった以上、青瓦台に行く』
イ・ナジョン『Mine』
チョン・ジイン『赤い袖先』
ハン・ジュニ『D.P.-脱走兵追跡官-』
ファン・ドンヒョク『イカゲーム』
芸術賞
クォン・テウン『覆面歌王』『シンガーゲイン2』など
キム・ファヨン『赤い袖先』
オム・ヨンシク、キム・ダヒ『ユミの細胞たち』アニメーション
チョン・ジェイル『イカゲーム』音楽
チェギョンソン『イカゲーム』アート
演出は、やはり五感を刺激する破格的なビジュアルを誇り、9話を通して緊張感を失わなかった『イカゲーム』、そして芸術賞も、一目見ても脳裏に焼き付くような、ポップでキャッチーな世界観を創り出した『イカゲーム』アートが有力だろう。
最優秀演技賞(男性)
キム・ナムギル『悪の心を読む者たち(原題)』
イ・ジョンジェ『イカゲーム』
イ・ジュノ『赤い袖先』
イム・シワン『トレーサー』
チョン・ヘイン『D.P.』
最優秀演技賞(女性)
キム・テリ『二十五、二十一』
キム・ヘス『未成年裁判』
パク・ウンビン『恋慕』
イ・セヨン『赤い袖先』
ハン・ソヒ『マイネーム:偽りと復讐』
毎年「全員受賞でいいのでは?」と言いたくなるほど、錚々たる俳優たちが並ぶ最優秀演技賞。今年も大激戦が予想され、誰が受賞してもおかしくはない面々だ。
最優秀演技賞(男性)は、海外の各種授賞式でも主演男優賞を獲得している『イカゲーム』のイ・ジョンジェと、『赤い袖先』でイサンの内面を繊細に描き出したジュノの一騎打ちのムードが強い。強烈なオーラで劇を導いた『悪の心を読む者たち』キム・ナムギルの受賞も大いにあるだろう。
最優秀演技賞(女性)は、今年を代表するホットな女優たちが並んだ。『二十五、二十一』のキム・テリや、『恋慕』のパク・ウンビン、『マイネーム:偽りと復讐』のハン・ソヒと、日本でも話題に上がっていた今年の主人公たちがノミネートを果たしている。
ここはやはり独特のオーラと圧巻の演技力で劇を導いたキム・テリと、変わらぬカリスマ性で圧倒的オーラを示した『未成年裁判』のキム・ヘスが有力に見える。聡明で一途、そして一本筋の通ったヒロイン像を描き出した『赤い袖先』のイ・セヨンの可能性も捨てきれず、最も結果が読めない項目だ。