エズラ・ミラー、『The Flash』などの製作が一時停止に 逮捕受けワーナー&DCが緊急会議

エズラ・ミラーの全プロジェクトが一時停止

 ハワイでの逮捕報道により、エズラ・ミラーは彼の役者のキャリアで最悪の瞬間を迎えようとしている。ミラーの逮捕劇を踏まえ、ワーナー・ブラザースとDCの重役が彼の俳優としての将来を話し合うための緊急会議を3月30日に開いたことをRolling Stone誌が報じた。

 ミラーは現在、『The Flash (原題)』と『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』というワーナー社史上最大規模の2つのフランチャイズ映画に参加しており、その中でかなり重要な役を担っている。DCエクステンデッド・ユニバースでは、『The Flash』の主人公バリー・アレンを、『ハリー・ポッター』のスピンオフ映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズでは、クリーデンスことアルバス・ダンブルドアの関係者、アウレリウス・ダンブルドアを演じている。

 しかし、『The Flash』の撮影中にミラーがメルトダウン(精神崩壊)したとされる報道が相次ぎ、ハワイでの逮捕が最後の一押しとなってしまった。これらの報道で、内部関係者はミラーが怒鳴ったり暴れたりすることはなかったと強調する一方で、“理性を失っていた”と表現。

 だがこれ以外にも、白人至上主義団体のKKK(クー・クラックス・クラン)のメンバーを脅すビデオを自身のInstagramに投稿したり、ハワイのバーで暴れ逮捕されたり、カップルの寝室に侵入して彼らのものを盗み、「殺す」と脅した後に接近禁止命令を受けるなど、ミラーは事件の渦中にいる。これら全ての要因から、スタジオはDCとともに3月30日に「緊急会議」を開き、その中でワーナー・ブラザースの幹部はミラー演じるフラッシュが登場する可能性のあるプロジェクトを全て「一時停止」することに決めたという。

 ミラーは『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』のプロモーションツアーからは外れている。これは米国において公開が2023年6月23日に延期された『The Flash』のプロモーション出演をワーナーが契約で義務付けていることと関係があるとも言われている。しかしそれでもミラーがここ数週間のニュースの見出しを飾ることは止められそうにもない。

参照

https://www.rollingstone.com/movies/movie-news/ezra-miller-arrest-warner-dc-meeting-1331156/
https://www.marca.com/en/lifestyle/movies/2022/04/07/624e1e17e2704e21a68b457b.html
https://www.avclub.com/ezra-miller-hawaii-flash-fantastic-beasts-1848760084

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