青柳翔主演舞台『三十郎大活劇』4月より上演決定 横山由依がヒロインに

 劇団EXILEの青柳翔が主演を務めるパルコ・プロデュース舞台『三十郎大活劇』が、4月2日から17日まで新国立劇場 中劇場、4月23日、24日にCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演されることが決定した。

『三十郎大活劇』

 本作は、脚本を鈴木聡、演出をラサール石井が手掛けるエンターテインメント時代劇。パルコ・プロデュースでは2020年に鈴木の『阿呆浪士』(1994年初演)をラサールの演出により上演し大成功を収めた。ふたりが再びタッグを組む本作は、一夜にして銀幕スターに駆け上がった若者・紅三十郎を主人公にした、1994年初演の物語『三十郎大活劇』をリバイバルする。

 物語は、たった十数年ほどの日本映画黄金期を迎えた第二次世界大戦突入前夜が舞台。映画が政府の統治下に置かれ、戦意高揚の宣伝メディアとして多数の“国策映画”が製作される中、のちに日本を代表する映画監督となる黒澤明が監督デビューを果たすなど、大きなうねりの中にあった日本映画界を背景に、大部屋役者・紅三十郎が激動の時代を駆け抜けていく。

 主人公・紅三十郎を演じるのは青柳。劇団EXILEのメンバーとして劇団公演のほか、サイモン・ゴドウィン演出の『ハムレット』、こまつ座『人間合格』など精力的に挑んでいる。ヒロインは、AKB48の元メンバーで、2代目グループ総監督も務めた横山由依。今作がグループ卒業後初の作品となる。演出のラサールとは熱海五郎一座で共演している。そのほか、入野自由、松平璃子、近藤公園、小倉久寛がキャストに名を連ねた。

(左上から時計回りに)青柳翔、横山由依、入野自由、小倉久寛、近藤公園、松平璃子

コメント

青柳翔(紅三十郎役)

今回取り組むのは、舞台は戦前、そして演じるのは活劇スター、と、初めての経験でわからないことだらけですが、それが楽しみでもあります。ラサールさん、豪華な競演のみなさん、そしてこの素晴らしい作品を前に、プレッシャーはもちろん感じていますが、打ち勝って、やって良かったー!と思えるように、頑張りたいと思います。
先日、ラサールさんとお会いしまして、時代背景の参考となる作品や、考えるヒントになる知識を沢山授けていただきました。本当に膨大な知識に驚く一方でしたが、稽古に入る前にできることは何でもやって、万端に準備して臨みたいです。
脚本の鈴木さん自身、『青臭い時代』とおっしゃる頃の作品だと聞き、とても驚きました。30年近く前に誕生した作品が、今もって全く色褪せていないんです。面白さはもちろん、今、この時代にも通じるメッセージ性。本当にすごいことだと思います。30年近く前に誕生した戦前の活劇スターを、現代人の自分が演じることにも不思議な縁を感じつつ、このチャレンジをさせていただけることを光栄に思います。

横山由依(おやつ役)

ラサールさんが演出される作品に呼んでいただけると聞いてとても嬉しいです。
昨年舞台で共演させていただいた際、私にもお芝居のアドバイスをくださったり、作品に真摯に向き合われている姿が印象的で、またご一緒させていただきたいと思っていました。
第二次世界大戦が始まろうとする時代の日本映画界で生きる人々の愛や情熱を感じ、私も胸が熱くなりました。
私が演じるおやつは、時代に翻弄される主人公たちを見守り、支える存在です。
その時代に生きる人々の苦労や熱を伝えられるよう丁寧に演じたいと思います。

■公演情報
パルコ・プロデュース『三十郎大活劇』
4月2日(土)~17日(日)新国立劇場 中劇場
4月23日(土)・24日(日)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
出演:青柳翔、横山由依、入野自由、松平璃子、近藤公園、小倉久寛ほか
脚本:鈴木聡
演出:ラサール石井
企画制作:パルコ/二ベル
製作:株式会社パルコ

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