『なん・なんだ』山嵜晋平監督、烏丸せつこの“辛口”に感謝 「行間を埋めてくださった」

『なん・なんだ』初日舞台挨拶レポ

 この日、自身の母親も鑑賞に訪れているという和田は、「家族のあり方とか、女性の生き方が、親の世代と私たちの世代ではすごく変わった時代」とし、「両親だったり、(そういった世代の方が)時代の違いや価値観の違いを内包しつつ、残りの人生をどう生きていくのか、私たちも考えなきゃいけないと思った」と作品の印象を明かす。

和田光沙

 また、大先輩に囲まれての芝居について「なるべく考えないようにして挑みました。考え始めると、緊張で何もできなくなっちゃうので」と本音をこぼし、三島ゆり子との共演については「近所のおばちゃんみたいな感じですごく楽しくやらせていただきましたけど、お芝居をする時の迫力、空気感は、いろいろと背負ってこられた方の圧倒感を感じました」と話した。

 かたや、和田のパートナーを演じた吉岡は「僕は(相手が)和田さんだったので、全然緊張しなかったですね」とニヤリ。「山嵜監督も“一緒に何かを探していこう”と考えてくれる感じで。すごく時間をかけていただいたし、やりやすくて充実した撮影だったなと思います」と語った。

烏丸せつこ

 最後に烏丸は「私は語り尽くしたので、みなさんのご意見、感想をどこかに書き込んでください。必ず読みますので」と呼びかけ、下元は「身勝手な男だなと思いながらやっていましたけど、それは昭和の男だからしょうがないかなって。男はみんな、そんなもんだなと思ってください」とユーモラスに挨拶。

 山嵜が「ベテランの方々が、僕が埋められなかった行間を埋めてくださった。次は、烏丸さんと本を作る段階から一緒に映画を作りたいと思っています」と述べ、烏丸とほほえみ合って舞台挨拶を締めくくった。

■公開情報
『なん・なんだ』
新宿K’s cinemaほか全国順次公開中
出演:下元史朗、烏丸せつこ、佐野和宏、和田光沙、吉岡睦雄、外波山文明、三島ゆり子
企画・監督:山嵜晋平
プロデューサー:寺脇研
脚本:中野太
音楽:下社敦郎
配給:太秦
(c)なん・なんだ製作運動体
公式サイト:nan-nanda.jp
公式Twitter:@ nan_nanda0115

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