ACEes 深田竜生×浮所飛貴の信頼感 『夏色の雲が恋と嵐をまきおこす』が映す初恋の揺らぎ

現在放送中のドラマ『夏色の雲が恋と嵐をまきおこす』(テレビ朝日系)で、深田竜生が連続ドラマ単独初主演を務めていることがSNSなどで話題だ。彼が演じるのは、ピュアで不器用な高校3年生・武宮夏輝。肩の力が抜けた、飾らない演技が「自然体で素敵」と視聴者の心を掴んでいる。
深田は人気アイドルグループACEesのメンバー。同じくメンバーの浮所飛貴が、夏輝の姉のボーイフレンドであり、夏輝にとって気になる存在となる小早川蒼汰を演じている。ACEesといえば、指先からつま先まで美しいステージパフォーマンスに定評がある。ステージ上で交わすアイコンタクトも、流れるようになめらかで、互いを信頼し合っていることが伝わってくる。

その日々の活動で培われた2人の関係性が、ドラマの中でもふとした瞬間に滲み出る。たとえば、2人が並んで座るシーンでは、視線の交わりやちょっとした間合いが、まるでずっと前から続いてきた男友達同士のやりとりを見ているようにも映る。ぱっと見では「仲のいい友達同士」にしか見えないのに、じっくり眺めると夏輝だけがどこかぎこちない。蒼汰がきらきらした笑顔を向けるたびに、夏輝の目線は次第に右往左往していく。その仕草から、蒼汰という存在が、夏輝の中で少しずつ特別な意味を帯び始めていることがひしひしと伝わってきた。
蒼汰には彼女がいて、その彼女は夏輝の姉(田辺桃子)だ。この設定だけ聞くと、ついドロドロした恋模様を想像してしまうが、ドラマは炭酸飲料の泡のように爽やかで、どこか甘酸っぱい。2人の美貌もあってか、どのシーンも少女漫画の一コマを切り取ったような美しさがある。夏輝と蒼汰が、どちらもピュアで素直なキャラクターだからこそ、本来なら「許されない恋」になり得る関係性が、優しく、そしてどこか美しく見えるのかもしれない。
徐々に蒼汰が気になる夏輝だが、当初は蒼汰のことを「いけすかないやつ」と思っていた。けれど、蒼汰のまっすぐで混じりけのない優しさに触れるうち、少しずつ心が惹かれ始める。その揺れ動く気持ちを、狼狽える目線やたどたどしい口調で丁寧に表現し、深田は「恋に気づきかけている少年」を見事に演じきっていた。
第3話の時点では、夏輝自身まだその気持ちが「本当に好きなのかどうか」把握できていない。一方で、蒼汰の言葉に反応して目で追ってしまったり、ふいに顔を近づけられて「わっ」と驚いて身を引いたりするシーンも多い。その仕草がまさに「好きになりかけているのに、まだ自覚が追いついていない人」そのもので、とてもリアルだ。小さく首をかしげる癖が続くのも、自分の気持ちの輪郭を探しているように見える。視聴者だけが彼の気持ちに気づいているため、思わず彼の「恋の行く末」を見守りたくなるのかもしれない。






















