『ゴシップ』が暴く不倫騒動の真実 ネット全盛期を生きる視聴者へのメッセージ

『ゴシップ』が暴く不倫騒動の真実

 情報で溢れている現代社会。何かを選択する時、ついスマホを手に取る人は多いのではないだろうか。洋服を買うにも、食事の場所を選ぶにも、口コミをチェックしてしまったり。失敗せずにすむ便利な世の中になったのかもしれないが、時々妙に虚しくなることがある。とくに、『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系)のタイトルにもあるゴシップ記事は、読んでしまうと心が荒むことが多い。だが、それでも世の中からゴシップが消えないのは、タイトルに釣られてクリックしてしまう人がたくさんいるからだろう。

 閉鎖の危機にあるネットニュースサイト「カンフルNEWS」を立て直すためにやってきた瀬古凛々子(黒木華)が、「(PVを伸ばすために)ゴシップで攻める」と宣言した時、なるほど……と思った。このようにして、ゴシップ記事は生まれていくのか、と。仁和正樹(安藤政信)が放った「結局人間はさ、人間のことが知りたいんだよ。だから、この世からゴシップはなくならない」という言葉も、胸に突き刺さる。

 1月13日放送の第2話で描かれたのは、ゴシップの王道とも言える不倫騒動。元女優の妻・清瀬みさと(清水葉月)との円満離婚を発表した人気俳優の前橋恵一(武田航平)が、実は不倫していたことが報じられたのだ。お相手は、グラビアアイドルの鈴音(大原梓)。良きパパ、良き夫として売り出していた前橋は、もちろん大炎上。さらに、鈴音にまで売名疑惑がかかってしまい……。その一方で、不倫されたみさとは悲劇のヒロインと呼ばれ、世間から同情の声が集まった。

 しかし、この騒動には“真実”が潜んでいたのだ。巧みなどんでん返しの連続に、画面を食い入るように見てしまった。第1話のパワハラスキャンダルも、「まさか」な結末となったが、今後もこのような形でストーリーが展開していくのだろうか。前橋の不倫騒動を仕組んだのがみさとで、裏で鈴音と手を組んでいたなんて。序盤には、想像もしていなかった。

 本作を観ていると、ゴシップ記事の恐ろしさを痛感する。たったひとつのゴシップ記事が、誰かの人生を大きく狂わすことだってあるのだ。そんな状況を目の当たりにした真琴(石井杏奈)が、「こんな仕事、必要あります?」と言ってしまう気持ちも分かる。だが、凛々子が返した「必要なければ、淘汰されている。まだ存在しているということは、必要だということ」という言葉が、ゴシップ記事がこの世から消えない真意なのだろう。



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