小松菜奈×坂口健太郎『余命10年』予告編公開 山田裕貴、奈緒、井口理ら新キャストの姿も
小松菜奈と坂口健太郎のW主演映画『余命10年』の新キャストが発表され、あわせて予告編とポスタービジュアルが公開された。
2017年に発売され、累計発行部数50万部を突破している小坂流加の同名小説を映画化する本作。『新聞記者』『ヤクザと家族 The Family』の藤井道人が監督を務め、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『雪の華』の岡田惠和と、『一億円のさようなら』(NHK BSプレミアム)の渡邉真子が脚本を担当。
小松が演じるのは、数万人に一人という不治の病で、余命が10年であることを知り、もう恋はしないと誓いながら、和人に惹かれていく20歳の主人公・茉莉。坂口が、茉莉と恋に落ち、茉莉を変えていくきっかけを作る若者・和人役を担当する。
発表された新キャストは、茉莉と和人の中学の同級生で2人の理解者である富田タケルを演じる山田裕貴、茉莉の大学時代の親友で本の執筆を進める藤崎沙苗役の奈緒、茉莉と沙苗が大学時代の友人と通うお店の店長・三浦アキラ役の井口理(King Gnu)、そして茉莉の姉・桔梗を演じる黒木華。また、茉莉が通う病院の平田先生役には田中哲司、和人のバイト先の店長・梶原にはリリー・フランキー、茉莉を優しく支える母・百合子には原日出子、茉莉に対し少し過保護気味な無口な父・明久には松重豊が扮する。
関口大輔エグゼクティブプロデューサーは、「『余命10年』を1年かけて撮影するという意義に賛同してくださり、撮影に参加していただくことができました。長い期間を通して家族のような連帯感に包まれたキャスト陣は、映画で描かれる10年という時間をそれぞれのキャラクターとして表現してくださっています」と語っている。
公開された本予告では、文庫化を待たずして亡くなった著者・小坂の想いを引き継ぎ役に挑んだ小松と坂口の演技を垣間見ることができる。川合紳二郎プロデューサーは、「小坂流加さん自身を投影しているとも言える主人公・茉莉役を演じるにあたり、主演である小松菜奈さんは、小坂さんの生まれ故郷である三島を訪れ、また、小坂家の皆さまから幾度となくお話をお伺いし、全身全霊で高林茉莉役を演じてくださっています」と語っている。
本予告の公開に合わせて、RADWIMPSによる主題歌「うるうびと」も初披露。本楽曲は映画のクランクイン前の段階で野田洋次郎が作り上げていた。また、RADWIMPSは実写としては初めて全編に渡って劇中楽曲を手がけている。
なお、本作の公開日は2022年3月4日に決定。12月17日より全国の上映劇場(一部劇場除く)にてムビチケも発売される。
コメント
関口大輔エグゼクティブプロデューサー
この映画は、10年という時間を描くため、四季を通じての撮影を行うことにしました。
通常、映画は1カ月〜3カ月程で集中して撮影する場合が多いのですが、監督の「四季を通して茉莉の10年を追いかけ、その時彼女が感じた気持ちを映像で表現したい」という強い希望があり、1年を通した撮影となりました。桜や雪や夏の海はVFXではなく実際に撮影を行なっているのです。
撮影のためには、出演者さんにご理解をいただき長期間のスケジュールを開けていただくことが必要になります。
本作に出演される小松さん、坂口さんはじめ、今回発表させていただいた役者さんたちは、皆さんとても多忙です。それでも「余命10年」を1年かけて撮影するという意義に賛同してくださり、撮影に参加していただくことができました。
長い期間を通して家族のような連帯感に包まれたキャスト陣は、映画で描かれる10年という時間をそれぞれのキャラクターとして表現してくださっています。
これにより、映画『余命10年』は、2時間という時間の中に10年という月日が流れるような作品になりました。
是非、映画館でこの美しい四季を通した10年を登場人物達と追体験していただければと思います。
川合紳二郎プロデューサー
藤井監督はじめ我々スタッフは、原作者の小坂流加さんが映画の主人公である茉莉と同じ難病を抱えながら、この小説を執筆し、日々を精一杯生きた、その証を残したいという思いで、小坂家の皆さまと一緒に、共に寄り添いながらこの映画を制作してきました。
この小説は、ノンフィクションではありません。しかし、ご自分のリアルな状況や願望や思いを、この小説に込められて執筆されたのだろうと思います。
そのような意味では、本作は、小説の「物語」、そして、原作者である小坂流加さんの「人生」が交差する、特徴的な映画となったと思います。
本作では、小坂流加さんの生まれ故郷である静岡県・三島市での撮影を行っています。
流加さんが幼少の頃、スイカを冷やしたり、川遊びをした源兵衛川のせせらぎ、素朴で人情味ある商店街、富士山の雄大な姿。また、撮影に使われている部屋の小物などの細部にまで、ここに生きた流加さんの息遣いを再現し、感じながら、撮影に望みました。
主演である小松菜奈さんは、役作りに際して、三島を訪れ、また、小坂家の皆さまから幾度となくお話をお伺いし、全身全霊で高林茉莉役を演じてくださっています。
コロナ禍で、大きく生活や価値観が変化する今こそ、「余命10年を生きた」高林茉莉を通して、多くの人に、少しでも勇気や前向きさを感じて頂ける作品になれば幸いです。
■公開情報
映画『余命10年』
2022年3月4日(金)全国公開
出演:小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、井口理、黒木華、田中哲司、原日出子、リリー・フランキー、松重豊
音楽・主題歌:RADWIMPS「うるうびと」(Muzinto Records / EMI)
原作:小坂流加『余命10年』(文芸社文庫NEO刊)
監督:藤井道人
脚本:岡田惠和、渡邉真子
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2022映画「余命10年」製作委員会
公式サイト:yomei10-movie.jp
公式Twitter:@yomei10movie