『007』や『ヴェノム』続編に出演のナオミ・ハリス、“大物俳優”によるセクハラ被害を告白

　『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』や『ヴェノム：レット・ゼア・ビー・カーネイジ』に出演するナオミ・ハリスが、過去のオーディション時に“ある大物俳優”よりセクハラ被害に遭ったことを明かした。

　ナオミ・ハリスはDaily Mailの取材にて、当時の被害について語っている。彼女が被害に遭ったのは、台本の読み合わせをしていたときで、その俳優が突然スカートのなかに手を入れてきたという。ハリスは、その大物俳優の名前を明かすことは控えたが、彼は、オーディション当時、同じ部屋にいた誰からも非難されることはなかったと述べた。

　ハリスは当時の事件について、「ディレクターやキャスティング担当者がその場にいたのにもかかわらず、彼が大物俳優だから、誰も何も言わなかったことはとても衝撃的でした。しかし、私にとっての#MeToo事件はそれが唯一であり、そのような事件が蔓延していたことを考えると、私はまだ幸運なほうだと思います」と、性被害が蔓延していた事態の深刻さを踏まえ、自分は幸運なほうであると語った。

　ハリウッドにおける性被害の状況は、2017年にハリウッドの有名プロデューサーであったハーヴェイ・ワインスタインによるセクハラ被害が告発されたことをきっかけに、#MeToo運動に火がつき、ハリウッド現場でも性被害が蔓延していることが明らかになった。

　ハリスは、「いま、状況は確実に変化しています。#MeToo事件があったプロジェクトに参加したこともありますが、加害者はすぐに解任させられました」と、自身の経験と共に近年の状況の変化について述べた。

　ハリスは、現在公開中の『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』にはイヴ・マネーペニー役、『ヴェノム：レット・ゼア・ビー・カーネイジ』ではシュリーク役で登場している。

※参考
https://deadline.com/2021/12/no-time-die-naomie-harris-groped-huge-star-audition-1234889576/