佐藤浩市、柴咲コウ、松本まりか、山田孝之ら、『MIRRORLIAR FILMS』S2出演決定

 伊藤主税(and pictures)、阿部進之介、山田孝之らが発足した、俳優に学びとチャンスを提供するサービス「MIRRORLIAR」の短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS』のSeason2に出演するキャストが発表された。

 「だれでも映画を撮れる時代」に、自由で新しい映画製作の実現を目指して、年齢や性別、職業、若手とベテラン、メジャーとインディーズの垣根を越え、切磋琢磨しながら映画を作り上げる短編映画制作プロジェクト。『MIRRORLIAR FILMS』では“変化”をテーマに、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンが監督した短編映画をオムニバス形式で4シーズンに分けて公開される。

 Season2の参加監督には、本プロジェクトの発起人の一人でもあり、『デイアンドナイト』では主演を務めたほか企画にも携わった阿部進之介、『ラスト・ナイツ』でハリウッド進出を果たしたほか、天童荒太の小説『悼む人』のハリウッドでの実写版映画の撮影を控えている映画監督の紀里谷和明、俳優の志尊淳、柴咲コウ、『幼な子われらに生まれ』で第41回モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞など多数受賞した映画監督の三島有紀子、2010年より劇団「□字ック」主宰、脚本家として『全裸監督』、映画監督として『タイトル、拒絶』でデビューした山田佳奈が決定。そして“選定クリエイター枠”419作品の中から選ばれたAzumi Hasegawa、柴田有麿、駒谷揚の計9名が決定している。

 阿部組にはサンディー海、中本賢、紀里谷組には山田孝之、松本まりか、高橋努、武田梨奈、志尊組には板谷由夏、柴咲組には柴咲コウ、しゅはまはるみ、矢部俐帆、山崎樹範、三島組には佐藤浩市、山田組には片岡礼子、細田善彦らが集結。選定クリエイター枠の作品においても、Azumi Hasegawa監督作 『Denture Adventure』 にはJoyce Keokham、Min-wen Huang、柴田有麿監督作『適度なふたり』には永野宗典、藤谷理子、駒谷揚監督作『 King & Queen』には監督の家族でもある駒谷由香里、駒谷友子、駒谷秀一、駒谷海が出演する。

コメント

Joyce Keokham

2019年に映画祭で監督のAzumi Hasegawaに出会い、パンデミックの間に一緒に映画を撮ろうということになりました。どんな映画にしたら良いか、一緒に構想を練るうちに、自然とそれぞれの両親や祖父母に対する想いを語り合うことに。お互いの家族が繰り広げる面白いストーリーや、少し変な出来事を話し合っているうちに、Azumiは、「Denture Adventure」を書き始め、私はハッピーな映画で、キャリアのハイライトの一つを築くことができました。ミン・ウェン・ウェンディ・ホアンと役をシェアできたのは楽しかったです。彼女は華やかで、いつも現場が明るくなります!

サンディー海

このような素晴らしいプロジェクトと作品に参加させて頂き本当に光栄です。一人一人が心の底から映画が好きで、みんなひとつのゴールに向かって必死に進む。今回はそんな素敵な現場でした。完成した映画もその情熱と愛が滲み出てると思います。今回演じさせていただいた役は自分にとってパーソナルな部分がいっぱいあって、時にはチャレンジングでしたが、素晴らしい経験になりました。我々の情熱と映画愛をみなさんに是非一度感じて頂きたいです!

中本賢

芸能を生業にして半世紀。甘いも酸いも見た。映画もTVも、そう長くは無かった。閑散とする原野。前に進むために必要なのは「希望」。満ち溢れた現場だった。続出する問題。損得では無く作りたいから作る。一生懸命など通用しない。誰もが「夢中」。新しい仕組が、想定外の希望を生んだ。映し出される「未来」を感じてもらえたら嬉しい。

山田孝之

Season1での安藤組、Season 2での紀里谷組を経て短編映画に感じた事は、実は物凄く難しい事なんだと、長編映画には物凄く優しくされていたのだと気づかされた。短編映画の脚本は当然情報が少ない。しかし長編の撮影と変わらない人物作りが必要になる。これは鍛えられる。スタッフもキャストも、観客も、少ない情報から自分なりの答えに到達するためには、広く柔軟に、そして狭く鋭利に捉えなければならない。短編映画こそ、次のステップを教えてくれると感じた。

松本まりか

私が頂いたのは『娘を失った主人公の妻』。設定とト書きのみで台詞はほぼ無く、即興で撮影が進んでいきました。
本番直前、監督の演出によって空っぽの身体に感情が呼び覚まされていく感覚、山田君と相対すると幾度となく訪れる夫婦の慟哭は、とても純粋で神聖な領域だったように思います。そんな予測不能な瞬間を生きれた事は、演技の原点に回帰する貴重な経験となりました。

駒谷由香里

撮影は私が妊娠6ヶ月の時。性別も分からなかったその赤ちゃんも今では1歳! 予言通り? King、元気な男の子です。季節外れの雪が降り、家族みんな唇が紫色になりながら撮りました。旦那さんは出ていない時裏方に回り、お義父さんは雪の上を裸足でゾンビ役に徹し、そしてお義母さん! 最高に面白い! 監督(旦那さんのお兄さん)のお母さんへの愛を感じました。駒谷家の新人として、こんなに楽しい作品に関われて幸せです。

板谷由夏

出会って数年経つけれど志尊くんは演出をやりたいんだろうなとなんとなく思っていました。彼は常にニュートラル。草原を走る野生の動物のようだなと思ったりします。それはなかなか難しいことです。あの大きな瞳で世を見ている彼の映画に誘ってもらえるなんて。ありがとう、じゅんじゅん。彼の目線は曇りがありません。あなたはどんな大人になるの? わたしはずっと見ていたいと思っています。

しゅはまはるみ

全てのことには始まりがあります。この作品は、俳優である柴咲コウさんの監督業始まりの作品であり、娘役・矢部俐帆さんの映画初出演にして初主演作品。私は初めて役作りのために体重調整をして臨んだ映画でしたし、美しきロケ地、金沢に行くのも初めてでした。全てのことには始まりがあるんです。そしてこの作品が、これからもっと沢山の“始まり”を見せてくれる気がしてなりません。新しい世界の始まりを、どうか劇場でご確認ください。

矢部俐帆

暗いお話の役でしたが、撮影はとても楽しかったです。がむしゃらな気持ち、全力で演じました。新幹線に初めて乗って、初めての金沢にもすごくドキドキしました。一生の思い出になる貴重な体験をありがとうございます。この思い出は、夢に向かって諦めずに頑張れる気持ちにさせてくれます。

山崎樹範

まずはこの作品に役者として参加出来た事を感謝致します。本当にありがとうございました。監督やスタッフの皆様の映画に対する愛情と、昨今の状況に対する切実な思いを感じる生々しくも素晴らしい現場でした。行動を起こされている皆様を心から尊敬致します。私はもう人生の半分以上を芝居の中で過ごしてきました。カットがかかり監督が言う「OK」の言葉は、そのまま私の人生の肯定であります。何もなかった自分に意味をくれる魔法の言葉です。柴咲監督の「OKです」はとても温かく、優しい魔法でした。また聞きたくなるという副作用のおまけ付きです。多分、現場にいた皆さんも同じ魔法にかかっていたような、そんな気がします。

永野宗典

かつて、私が監督、柴田くんがカメラマンという関係でいくつか作品を作ってきたことがあったり、妻役の藤谷理子とは、ラジオをずっと一緒にやっていまして、まあ、ズブズブの関係(固い絆)、安心と信頼の、家族経営みたいな環境で本作は作られております。スクリーンから適度なぬくもりを感じとっていただけたらと思います。

藤谷理子

私ごとですが「適度なふたり」が大好きです。ほっこり温かい描写などはもちろんのこと、短い物語を丁寧に丁寧につくりあげてゆく柴田監督の撮影がとても楽しい時間でした。普段よくご一緒している永野さんと夫婦を演じるのは普通に照れ臭かったですが、こんな素敵な作品に関われたこと、とても嬉しく思います。適度な5分間をお楽しみください!

佐藤浩市

三島有紀子監督のこの作品は、ショートフィルムならではの冒険心溢れる企画であると同時に、早朝4時過ぎの明かり狙い一発勝負を含め、演者に多大な畏怖心を抱かせる作品でした。正直、懐かしい緊張感とヒリヒリする自分がそこにいましたが、最後は映画の神様が微笑んでくれました!

片岡礼子

山田佳奈監督から届いた物語はよくある親子の話のようで、触り間違うと簡単に割れるガラス細工のような危うさを孕んでいました。ところどころに散りばめられた「どうして?」って思うようなこの母の言動も行動も、実際に思い切って演じていくと、なんて愛しいんだろって思えてしまう魅力に変わりました。監督の世の中への眼差しは鋭いあまり時に痛みも伴うのだけれども根底には愛が溢れている。涙がはらはらと溢れ落ちる目に合いました。泣くところではないはずなのに。息子役細田善彦さんの背中はでっかくて、撮影中に母としてケンカしようが、バカを言おうが、とにかくリードしてもらってました。大自然の中での山田組! 観たことのない心の景色の旅をしてきました。どんな風に伝わるのか気になります。

細田善彦

Season1を劇場で観た後、“どの作品が好きか”という話で友達と盛り上がりました。感想を話さずにはいられない、まさにオムニバスならではの魅力で新鮮な劇場体験でした。そこに今回、山田佳奈監督の作品で参加できてとても嬉しいです。監督、そして、共演させていただいた片岡礼子さんの温かい母性に包まれた本栖湖での時間は、心が洗い流されたような、未来への光を感じたような、僕にとってかけがえのない時間となりました。山田組の遠足。よろしくお願いします。

『Denture Adventure』
『King & Queen』
『適度なふたり』
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■公開情報
『MIRRORLIAR FILMS Season2』
2022年公開予定

『Denture Adventure』
監督:Azumi Hasegawa
出演:Joyce Keckham、Min-wen Huang、Sean Shannon、Sid Ros

阿部進之介監督作品
※タイトルは後日発表
出演:サンディー海、中本賢、内田朝陽

紀里谷和明監督作品
※タイトルは後日発表
出演:山田孝之、松本まりか、高橋努、武田梨奈

『King & Queen』
監督:駒谷揚
出演:駒谷由香里、駒谷友子、駒谷秀一、駒谷海

志尊淳監督作品
※タイトルは後日発表
出演:板谷由夏

柴咲コウ監督作品
※タイトルは後日発表
出演:柴咲コウ、しゅはまはるみ、矢部俐帆、山崎樹範、松村玲郎

山田佳奈監督作品
※タイトルは後日発表
出演:片岡礼子、細田善彦

『適度なふたり』
監督:柴田有麿
出演:永野宗典、藤谷理子

三島有紀子監督作品
※タイトルは後日発表
出演:佐藤浩市、宮田圭子、和田光沙

配給:イオンエンターテイメント
公式Twitter:@mirrorliarfilms
公式Instagram:@mirrorliarfilms

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