『カムカム』松村北斗に惹かれずにはいられない 演出・安達もじりが切り取る時代の空気

『カムカム』松村北斗を演出も絶賛

 NHK連続テレビ小説の第105作目にあたる『カムカムエヴリバディ』が11月1日より、スタートした。本作は、昭和・平成・令和の時代を、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3人のヒロインの日常を描いた物語だ。最初のヒロイン・安子を上白石萌音が、昭和30年代を生きる安子の娘・るいを深津絵里が、そして昭和40年代から令和までを生きる、るいの娘・ひなたを川栄李奈がそれぞれ演じ、史上初の“3世代ヒロイン”が活躍する。

 そんな『カムカムエヴリバディ』では、初代ヒロインを務める上白石萌音はもちろんのこと、映画作品で存在感を見せる村上虹郎や、アイドルグループ「SixTONES」で活躍中の松村北斗など、新進気鋭の若手がそれぞれの持ち場で個性を発揮する。中でも、1週目から登場し、作品を牽引する重要な役となっているのが松村演じる雉真稔だ。

 英語が堪能で、家業の繊維業を海外に展開したいと志す青年を、松村は朝の風を想起させるような爽やかな芝居で表現する。これまで『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系)、『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系)などで幅広い役柄に挑戦してきた松村だが、実は2020年にSixTONES としてCDデビューする前のジャニーズJr.時代から、映画、ドラマ、舞台と多方面で経験を積んでいる。

 今回、オーディションで勝ち取ったという稔役では、方言を習得するだけでなく、英語を話すシーンにも挑戦。ただでさえ習得の難しいふたつの言葉を同時期に叩き込み、芝居として表現に落とし込む器用さと根性には脱帽する。それでいて、苦労さえ見せないような爽やかな表情で安子を支える姿には、誰もが惹かれずにはいられないだろう。

 松村の芝居に関しては制作統括の堀之内礼二郎が「やっぱり松村さんご本人が持っている実直な部分、生きる姿勢がすごく稔と似ているんじゃないかなと思います。登場シーンから完全に稔になっていました。どのシーンも素敵ですが、特に2週目のあるシーンは本当に圧巻でした」と語っているので、ぜひとも注目してほしい。

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