『劇場版ドクターX』今夜地上波初放送! 米倉涼子が体現した未知子の手術シーンの凄み

米倉涼子が主演を務めた『劇場版ドクターX FINAL』が、3月19日19時よりテレビ朝日系で地上波初放送される。
本作は、フリーランス外科医・大門未知子(米倉涼子)が病院組織で数々の騒動を巻き起こしながらも、外科医の本質である手術や治療を成し遂げるため、一切の妥協を許さず突き進む姿を描くテレビシリーズの劇場版にしてシリーズ完結作となる。
映画は、難しそうな手術の場面から始まるのだが、未知子の的確な手さばきとハキハキとした指示出しによる華麗な手術かと思いきや画面はモノクロ。どうやら昔の映像のようだ……と思っていると、執刀医として晶(岸部一徳)の姿が映し出される。
晶は神原名医紹介所の所長で未知子のマネージャーのような存在。未知子らを医師として派遣し、手術料金や患者からの謝礼を徴収していく。その際、請求書と共に高級メロンを渡し、スキップして帰るのがテレビシリーズのお決まりだった。未知子との関係性には謎が多く、かつて医師として働いていたことは知られているが、こうして手術場面が映されるのは稀だ。
そしてこの冒頭のシーンは、本作で未知子の敵となる神津比呂人・多可人(染谷将太/一人二役)と大きく関わっていくこととなる。本作はシリーズ完結作ということもあり、こうして時に未知子以外の人物の過去を遡りながら、未知子と晶の関係や未知子の過去が明らかになっていく。
その一方で、本作は未知子の人としてのカッコよさ、医師としての矜持がしっかり詰まった映画でもある。東帝大学病院の新院長の比呂人は、劇中で車の爆発事故に巻き込まれてしまう。外科医であるのに利き腕の右腕の一部がなくなってしまい、内臓は大きく損傷。医師ならば一目見て助かる見込みがないと判断するほどの重傷だ。実際、海老名(遠藤憲一)や加地(勝村政信)は、諦めることを進言。しかし未知子は「あのさ……まだ生きてんだよ」と一縷の希望を簡単には捨てなかった。さらに「ドクターX」と呼ばれるいわくつきの医師たちを憎んでいた比呂人は、未知子との過去に関わっており、その真実を知る海老名が「よく冷静にオペができるもんだよ」と呟く場面も見られる。
未知子の決めゼリフともなっている「私、失敗しないので」という言葉は、未知子の医師としての能力の高さを表してもいるが、「患者は一度失敗されたらその時点で終わり」という信念を持つ未知子が、自らの退路を断つために発する言葉でもある。普段の行動は傲慢でいい加減で自由人な未知子だが、「人の命を助けたい」という医師としての責任感は人一倍強い。比呂人を助ける場面だけではなく、劇中に何度か出てくる手術シーンからは、未知子の覚悟が表情や手さばき、鬼気迫る雰囲気にまで滲み出ているのが感じられる。
これまでテレビシリーズで何度も観てきた未知子の手術シーンも、やはり本作が完結作となれば見え方が少し違ってくるもの。いつでもどこでもどんな時でも、諦めず、そして「失敗しない」ものを観るのは気持ちがいい。もうこれが観られなくなるのかと思うと、途中から寂しくなってくる。
本作は、すでに見逃し配信がなく、一夜限りのスペシャルな放送であることが予告されている。シリーズの集大成として、未知子の最後の姿を目に焼き付けるのは今しかない。
■放送情報
『劇場版ドクターX FINAL』
テレビ朝日系にて、3月19日(木)19:00~21:48放送
出演:米倉涼子、田中圭、内田有紀、今田美桜、勝村政信、鈴木浩介、岸部一徳、染谷将太、西畑大吾、綾野剛、遠藤憲一、西田敏行
脚本:中園ミホ
監督:田村直己(テレビ朝日)
音楽:沢田完
主題歌:Ado「Episode X」(作詞·作曲: Ayase)
制作プロダクション: ザ・ワークス
製作:「劇場版ドクターX」製作委員会
製作幹事:テレビ朝日
配給:東宝
©︎2024「劇場版ドクターX」製作委員会
公式サイト:https://doctor-x-movie.jp/
公式X(旧Twitter):@DoctorX_tvasahi
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