『モスラ』幻の「序曲」発見 12月の4Kデジタルリマスター版上映で60年ぶりに復活

 12月10日より「午前十時の映画祭11」にて全国の映画館で上映される『モスラ』。本作の「序曲」が発見され、本編前に上映されることが決定した。

 1961年7月30日に公開された『モスラ』は、『ゴジラ』『ラドン』『宇宙大戦争』の日本東宝特殊技術陣が結集し、構想3年、撮影日数200日間、総製作費2億円(当時)で製作された、空想科学超スペクタクル巨編。その後、モスラは『モスラ対ゴジラ』をはじめ、数々のゴジラ映画を中心にアニメからハリウッド版ゴジラ『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』までの15作品に登場した。

 本作の4Kデジタルリマスター化作業を行うにあたり、1961年の公開当時、ステレオ版の上映劇場であった11劇場でのみ本編の前に流れていたモスラの「序曲」(1分6秒)が発見された。この「序曲」は初公開当時の一部劇場にて上映された“4チャンネル多元磁気立体音響版”=“ステレオ版”にて採用されたもの。今回の4Kデジタルリマスター作業は、その“ステレオ版”をデジタルリマスターしたものとなるため、公開当時の製作者達の意図を尊重し、初公開から60年振りに、モスラの「序曲」を本編前に編成する形で上映する。

 今回の上映について、映画監督の樋口真嗣は「あの時代の大作には必ずついていた『序曲』! 『アラビアのロレンス』『マイ・フェア・レディ』『ベン・ハー』『サウンド・オブ・ミュージック』。これから始まる映画の期待を高めるのに欠かせなかった儀式。公開当時にしか付いていなかったのだから私は一度も見たことのないロストフッテージが六十余年ぶりの復活です!』と語っている。

 樋口監督からのコメント全文は以下の通り。

樋口真嗣監督 コメント

奇跡は昔のことでしょうか。神秘は言葉だけのものでしょうか。
イイエ、奇跡はいまでもあります。神秘も夢ではありません。現代の奇跡、現代の神秘。
東京は調布の東京現像所で発見しました驚くべきバージョンを紹介しましょう!
1961年の公開当時、本編巻頭に付けられていた大作映画のシンボル、序曲〜Overture〜!
あの時代の大作には必ずついていた「序曲」!
「アラビアのロレンス」「マイ・フェア・レディ」「ベン・ハー」「サウンド・オブ・ミュージック」
これから始まる映画の期待を高めるのに欠かせなかった儀式。公開当時にしか付いていなかったのだから私は一度も見たことのないロストフッテージが六十余年ぶりの復活です!
破格の予算がかけられ、米国コロンビア映画で配給も決まっていた超大作としてどのくらい期待されていたのか、が古関裕而さんの名曲と共に体験できます。現代の奇跡をお楽しみに!

■公開情報
『モスラ』4K デジタルリマスター版
12月10日(金)より上映開始
監督:本多猪四郎
出演者:フランキー堺、香川京子、小泉博、ザ・ピーナッツほか
カラー/1時間41分59秒(うち、「序曲」1分6秒を含む)
(c)1961 東宝

「午前十時の映画祭11」
12月10日(金)〜12月23日(木):グループB
12月24日(金)~2022年1月06日(木):グループA
公式サイト:https://asa10.eiga.com/
公式Twitter:@asa10eiga



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