『半妖の夜叉姫』とわの“宣戦布告”の頼もしさ ついに麒麟丸の目的も明らかに

『半妖の夜叉姫』とわの“宣戦布告”

 殺生丸や犬夜叉の娘たちが活躍するTVアニメ『半妖の夜叉姫』弐の章。10月30日に放送された第29話「りおんという名の少女」では、ついに麒麟丸の目的が明らかとなった。

 麒麟丸に立ち向かうために必要な「吸妖魂の根」を求め、産霊山にたどり着いたとわ、せつな、もろは。そこは邪悪な妖気の結界が張られ、麒麟丸の娘・りおんが眠っていた。しかし、りおんはとわたちに麒麟丸が唯一恐れる、妖力を無尽蔵に呑み込み、吐き出すことも可能な吸妖魂の根から作られた「星斬りの笛」を渡す。なぜ麒麟丸の娘である彼女が、とわたちに麒麟丸討伐を望むのか。

 実は、りおんは600年以上前に命を落としていたのだ。しかし、娘の死を認めなかった麒麟丸はりおんを幽体にし、結界を張った産霊山に閉じ込めた。夢の胡蝶を使い、夢の中でりおんと再会し続けていた麒麟丸。娘を愛するがゆえの行動という点では共感できるが、りおんはそれを望んでいない。成仏できる日を願って産霊山で一人、自分を連れ出してくれる人を待ち続けていたりおんを、とわは優しく抱きしめる。

 だが、りおんが麒麟丸討伐を望む理由はそれだけではない。彼女の口から語られたのは、麒麟丸の「時空の彼方へ行く」という野望だった。麒麟丸はあくるという精霊を捕まえ、時の風車を動かそうとしているのだが、そうすれば今とわたちが生きる戦国の世が抹消されてしまう。かつて時代樹の精霊が言っていた「麒麟丸はこの世を末法末世で飲み込み、全てを無に帰そうとしている」という言葉はそういう意味だったのだ。

 せつなの「所縁の断ち切り」で麒麟丸との縁を切り、ようやく解放されたりおんはとわたちと行動を共にすることに。結界が解けた産霊山を出ようとする4人だったが、そこに麒麟丸が用意した妖霊獣が襲いかかる。

 りおんに言われるがまま、星斬りの笛を吹くとわ。すると、笛は伝説の刀「斬星剣」に変わる。古代に天津甕星(あまつみかぼし)が地球にもたらした二剣のひとつで、麒麟丸が持つ爆星剣と対をなす刀。新たな最強の武器を手に入れたとわは、せつなやもろはの力も借りず、一人で妖霊獣を退治した。

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