予期せぬ形で誘拐犯になってしまった2人の男 『声もなく』予告編&ポスタービジュアル

 2022年1月21日より公開される『声もなく』の予告編とポスタービジュアルが公開された。

 本作は、10月8日に開催されたアジア・フィルム・アワードで主演男優賞と新人監督賞の2冠に輝いたサスペンス。『バーニング 劇場版』のユ・アインが、一切セリフがない難役に体重を15kg増量して挑み、韓国のアカデミー賞と呼ばれる青龍賞で最優秀主演男優賞を受賞、韓国のゴールデングローブ賞とも称される百想芸術大賞では最優秀演技賞を受賞した。さらには、アジア各国の映画が対象となるアジア・フィルム・アワードでは、『すばらしき世界』の役所広司もノミニーに並ぶなか最優秀主演男優賞を獲得するなど、主要映画賞を総なめにしている。

 また、自身によるオリジナル脚本によって監督デビューを果たした1982年生まれのホン・ウィジョンは、青龍賞と釜日映画賞、アジア・フィルム・アワードで新人監督賞を受賞。さらに百想芸術大賞では新人の枠を超え監督賞を受賞。青龍賞、百想芸術大賞、アジア・フィルム・アワードで脚本賞にもノミネートされた。

 貧しさゆえ犯罪組織からの下請け仕事で生計を立てる口のきけない青年テイン(ユ・アイン)と相棒のチャンボク(ユ・ジェミョン)は、身代金目的で誘拐された11歳の少女チョヒ(ムン・スンア)を預かる羽目になり、期せずして誘拐犯罪に巻き込まれていく。犯人と人質という関係でありながら、社会に居場所を持たない彼らはいつしか疑似家族のようになっていくが、彼らの“誘拐”は予測不可能な事態へと向かっていく。

 公開されたポスタービジュアルには、「ねじれた誘拐の行方はーー」というキャッチコピーとともに、“誘拐犯”として、自転車の後ろに少女チョヒをくくりつけて田園地帯を走るテインと、表情なくテインの背中に身体を寄せるチョヒの姿が写し出されている。

映画『声もなく』予告編

 あわせて公開された約2分の予告編は、のどかな田園地帯を背景に、死体処理を行うテインとチャンボクの姿で始まる。組織からの依頼で、誘拐された少女を1日だけ預かることになるものの、依頼主が殺されてしまったため、予期せず彼の仕事を引き継ぐかたちで“誘拐犯”になってしまった二人が動揺しながら犯罪に手を染めていく過程が、時にスリリングに、時にユーモラスに描かれていく。ドラマ『梨泰院クラス』で嫌味で傲岸な大手レストランチェーンの会長を演じたユ・ジェミョンが、ユ・アイン演じるテインの相棒・チャンボクを演じている。

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■公開情報
『声もなく』
2022年1月21日(金)シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:ホン・ウィジョン
出演:ユ・アイン、ユ・ジェミョン、ムン・スンア
製作:キム・テワン
撮影:パク・ジョンフン
音楽: チャン・ヒョクジン&チャン・ヨンジン
編集: ハン・ミヨン
配給:アット エンタテインメント
2020年/韓国/韓国語/99分/ビスタサイズ/英題:Voice of Silence/G
(c)2020 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEWIS PICTURES & BROEDMACHINE & BROCCOLI PICTURES. All Rights Reserved.
公式サイト:koemonaku.com

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