『スターダスト』ボウイと病を患う兄が熱唱する本編映像公開 楽曲はグラミー賞受賞曲

『スターダスト』ボウイと病を患う兄が熱唱

 10月8日公開の映画『スターダスト』より新たな本編映像が公開された。

 本作は、音楽史にその名を刻むデヴィッド・ボウイの若き日の姿と、“ジギー・スターダスト”誕生を描いた物語。のちにボウイの最も有名な別人格“ジギー・スターダスト”を生み出すきっかけとなった瞬間の舞台裏、キャリアのターニングポイント、それに関わった人たち、そしてボウイの内面が映し出される。

映画『スターダスト』本編映像

 公開された本編映像は、若き日のボウイが兄テリーと共に車中で声高らかに2人のお気に入りの曲を歌うシーンを捉えたもの。兄弟で病院に向かう道中のシーンで、病気を患っている兄を見守りながら、ボウイ自身もいつか同じ病に悩まされるのではと怯えていたのだった。

 そんな2人が気持ちよさそうに熱唱しているのは、アンソニー・ニューリーがサミー・デイヴィスJr.に提供した「ホワット・カインド・フール・アム・アイ(愚かな私)」という楽曲。ニューリーは『007 ゴールドフィンガー』や『夢のチョコレート工場』の楽曲を手がけ、「ホワット・カインド・フール・アム・アイ」は第4回グラミー賞最優秀賞楽曲賞を受賞している。

 ボウイは14歳の時に俳優としても活躍していたニューリーのミュージカルを観て、その声と巧みなステージの演出に感激し、「あれを機に僕は自分のスタイルがはっきり見えてきた」と語っている。本編映像でも、兄とレコードが擦り切れるほど繰り返し聞いたと懐かしむ様子が描かれている。

 本作では兄・テリーの存在が重要であり、ガブリエル・レンジ監督は「テリーはデヴィッドの影の部分を写しだすような存在だ。少しでも何かが違っていたらテリーがスターになり、デヴィッドが病院送りになっていた可能性もある。デヴィッドが辿っていたかもしれない悲劇的な影としてテリーの存在にはとても興味を持った」と語っている。

■公開情報
『スターダスト』
TOHOシネマズ シャンテほかにて公開中
監督:ガブリエル・レンジ
プロデューサー:ポール・ヴァン・カーター、ニック・タウシグ、マット・コード
脚本:クリストファー・ベル、ガブリエル・レンジ
出演:ジョニー・フリン、ジェナ・マローン、デレク・モラン、アーロン・プール、マーク・マロン
配給:リージェンツ
提供:カルチュア・パブリッシャーズ/リージェンツ
2020年/イギリス・カナダ/109分/原題:Stardust/PG12
(c)COPYRIGHT 2019 SALON BOWIE LIMITED,WILD WONDERLAND FILMS LLC
公式サイト:http://davidbeforebowie.com/
公式Twitter:@STARDUST_MOVIE

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