『スターダスト』ボウイのUSツアー歌唱シーン捉えた本編映像公開 作曲はJ・フリン担当

『スターダスト』ボウイのUSツアー本編映像

 10月8日公開の映画『スターダスト』の本編映像が公開された。

 本作は、音楽史にその名を刻むデヴィッド・ボウイの若き日の姿と、“ジギー・スターダスト”誕生を描いた物語。のちにボウイの最も有名な別人格“ジギー・スターダスト”を生み出すきっかけとなった瞬間の舞台裏、キャリアのターニングポイント、それに関わった人たち、そしてボウイの内面が映し出される。

 本作では、『世界を売った男』をリリースした24歳のボウイがイギリスからアメリカへ渡り、初の全米プロモーションツアーに挑む様子が描かれる。しかしビザの手続きに不具合があり、コンサートを実施することができないと聞かされ、雑誌の取材やラジオ出演、小さな会場でのカバー曲のみの弾き語りで全米を巡ることとなる。ボウイはイギリスとアメリカでのギャップに翻弄される。

映画『スターダスト』歌唱シーン本編映像

 公開された本編映像は、ジョニー・フリン演じる若き日のデヴィッド・ボウイのアメリカツアーでの歌唱シーンを捉えたもの。ボウイが初めてアメリカのバーで弾き語りライブを行う様子が描かれている。しかし、アメリカでの知名度に乏しく、ボウイは観客に見向きもされない。これには彼とともにプロモーションツアーを廻るマーキュリー・レコードのパブリシスト、ロン・オバーマンも「参ったな」と頭を抱えるのだった。

 映像内では、ボウイは「敬愛するバンドの曲を」と弾き語りを始める。実はここで披露される曲は、フリン自身が作曲した「Good Olʼ Jane」というオリジナル楽曲。映画は1971年の設定で、当時のボウイはヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ジャック・ブレル、クリーム、ザ・フー、ヤードバーズなどのカバーを多く演奏していた。

 「当時のデヴィッドはルー・リードの大ファンだった。幾つかの曲もルー・リードを意識して書いている。だから映画のなかでは、ルー・リードになろうとしているデヴィッドになろうとしているジョニーが見られる。だからジョニーが映画で演奏した曲はヴェルヴェット・アンダーグラウンドのような響きがある」とガブリエル・レンジ監督はコメントし、「彼(ボウイ)にとってヴェルヴェット・アンダーグラウンドは憧れのバンドだったし、この旅の前から彼らの曲をよくカバーしていた。他にも、ファクトリーでアンディ・ウォーホルに会っている。デヴィッドはこれらの巨大なアメリカ文化を吸収していった。それをこの映画では描いている 」と語っている。

■公開情報
『スターダスト』
10月8日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督:ガブリエル・レンジ
プロデューサー:ポール・ヴァン・カーター、ニック・タウシグ、マット・コード
脚本:クリストファー・ベル、ガブリエル・レンジ
出演:ジョニー・フリン、ジェナ・マローン、デレク・モラン、アーロン・プール、マーク・マロン
配給:リージェンツ
提供:カルチュア・パブリッシャーズ/リージェンツ
2020年/イギリス・カナダ/109分/原題:Stardust/PG12
(c)COPYRIGHT 2019 SALON BOWIE LIMITED,WILD WONDERLAND FILMS LLC
公式サイト:http://davidbeforebowie.com/
公式Twitter:@STARDUST_MOVIE

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